四方山話に時々音楽と高校野球

高校野球・浜省推し・スピリットは1980年代

記録と記憶の交差点 ― 2025年、秋田の高校野球とLIVE体験を振り返って 

記録と記憶の交差点 ― 2025年、秋田の高校野球とLIVE体験を振り返って --- はじめに:2025年という節目に、秋田を想う 私にとって「秋田」は、出身地であると同時に、もっとも好きで、もっとも嫌いな場所でもあります。愛着と苛立ち、誇りと諦め、懐かしさと…

2025年、人生が地続きで変わった年 ――退職・転職・中古マンション購入・下宿生活という“再構築”の一年

2025年、人生が地続きで変わった年 ――退職・転職・中古マンション購入・下宿生活という“再構築”の一年 2025年が終わろうとしています。 例年であれば「今年も早かったな」と振り返るところですが、今年ばかりは違いました。 3月までの出来事が、もう昨年のこ…

「年収655万円の壁」──税制だけではない、“選ばれし人”の境界線

「年収655万円の壁」──税制だけではない、“選ばれし男”の境界線 2025年の税制改正により、「年収655万円の壁」という新たなラインが注目を集めています。これは、年収665万円以下の給与所得者に対して最大4万円の定額減税が適用されるという制度において、減…

企業の格は危機対応に現れる

企業の格は危機対応に現れる 2025年12月23日、国土交通省はエレベーターに関する2件の事故調査結果を公表しました。 いずれも様々な問題点が指摘され、報告書内では並列に掲載されています。 この報告書は、国交省の公式ホームページにて公開されています(※…

“申し訳ございません”が謝らない時代——言葉の防波堤と責任の所在

「“申し訳ございません”が謝らない時代——言葉の防波堤と責任の所在」 最近、職場のメールや会話の中で「申し訳ございませんが」という表現を頻繁に見かけるようになりました。特に、ちょっとした依頼や連絡の冒頭にこの言葉が添えられていることが多く、もは…

“承知しました”の凄み——言葉に宿る品格と関係性の美学

「“承知しました”の凄み——言葉に宿る品格と関係性の美学」 最近、社内外のメールや会話で「了解しました」という表現を目にすることが増えました。おそらく、現在では9割以上のビジネスパーソンがこの言葉を使っているのではないでしょうか。特に年齢や役職…

“なんて言うんだろう”が語らない時代——言葉の空白と責任の所在

「“なんて言うんだろう”が語らない時代——言葉の空白と責任の所在」 近年、会話の中で「なんて言うんだろう」という言い回しを耳にする機会が増えました。テレビのバラエティ番組や情報番組、さらには職場の会議や日常の雑談においても、この表現が頻繁に使わ…

【旅する音楽魂】浜田省吾 ON THE ROAD 2025-2026 〜“一人一公演”時代の遠征戦略〜

【旅する音楽魂】浜田省吾 ON THE ROAD 2025-2026 〜“一人一公演”時代の遠征戦略〜 2025年秋、浜田省吾さんのホールツアー「ON THE ROAD 2025-2026 Under The BLUE SKY」第2ピリオドの詳細が発表されました。 ファンクラブ会員数は7万人を超え、しかも今回は…

0地点からの3年回顧録──魚王星64歳、“次の12年”への地図を描く

0地点からの3年回顧録──魚王星64歳、“次の12年”への地図を描く 2019年の年末、私はブログに「0学占い」についての記事を書きました。 「魚王星の12年周期と“0地帯”の実感──過去の停滞期を振り返る」 - 四方山話に時々音楽と高校野球 その中で、魚王星の自分…

光と影の12月に寄せて──クリスマスが苦手な私からの小さな願い

光と影の12月に寄せて 12月は、光と影がくっきりと浮かび上がる季節です。 街にはイルミネーションが灯り、ラジオや店内にはクリスマスソングが流れ、世の中は「ハッピー」で満ちているように見えます。 でも、そのまばゆい光の裏側には、静かな影も確かに存…

1978年秋、江川投手が開かなかった扉

1978年10月12日、クラウンライターライオンズの経営権が西武グループに譲渡され、新たに「西武ライオンズ」が誕生しました。 堤氏を総帥とする西武グループは、鉄道、ホテル、レジャー施設を擁する巨大企業体であり、球団経営においても従来の枠を超えたビジ…

甲子園7回制の議論に寄せて──“選手ファースト”を本気で考えるなら、全校が甲子園で1試合を

甲子園7回制の議論に寄せて──“選手ファースト”を本気で考えるなら、全校が甲子園で1試合を 今、夏の甲子園大会における「7回制」導入が議論されています(参考:日刊スポーツ「高校野球7イニング制『28年春から採用が望ましい』会議の最終報告を公表」)。 …

雪国の将たちと日本の戦争史──出身地が語る戦略文化の系譜

昭和十六年十二月八日、未明。南方の空に響いた爆音は、やがて日本という国の運命を大きく変えていくことになります。ハワイ・真珠湾への奇襲攻撃。対英米戦争の開戦。あの日を境に、日常は戦時へと姿を変え、国民一人ひとりの人生にも深い影を落としました…

Botの視線と情報干渉

Botの視線と情報干渉──信頼なき組織の末路 はじめに:台○を語っただけで、Botが動き出す 先日、台○の内政干渉に関する記事をブログとX(旧Twitter)で発信したところ、アクセス解析に異変がありました。 「不明」「アメリカ」と表示されるアクセスが急増し、…

監視を買う経営者たち──信頼なき組織の末路

監視を買う経営者たち──信頼なき組織の末 監視社会の足音が聞こえてきます 「社員の行動を把握するために、GPS付きの業務用スマートフォンを導入しました」 「営業車には運行管理のための端末を設置しています」 「社内チャットやメールは、すべてログを取得…

春を信じて、冬を越える――能代松陽の交流戦に見る成長の予兆

春を信じて、冬を越える――能代松陽の交流戦に見る成長の予兆 11月下旬、秋田県北部の空気はすでに冬の気配を帯び、屋外での野球には厳しい季節が訪れます。そんな中、ニプロハチ公ドームを舞台に開催される「東北地区高校野球1年生交流戦」は、冬季練習を前…

🇹🇼 歴史が語る〇湾の主体性──「内政干渉」という見方を考え直す

固有名詞で投稿するとBotの監視対象になることへの回避のため面倒な表記にしました。 歴史が語る〇湾の主体性──「内政干渉」という見方を考え直す はじめに:言葉の使い方に気をつけたい 近年、〇湾に関する国際的な支援や交流について、ある国の政権が「…

65歳からの再再構築──年金と働き方の交差点で見えたもの

65歳を来年に控え、年金支給が始まろうとしています。 振り返れば、定年再雇用から転職、そして新たな働き方へと、私の人生は静かに再構築されてきました。 これは単なる“老後の準備”ではなく、“これからの生き方”を見つめ直す旅だったように思います。 働く…

40歳からの転職──キャリア成熟者が選ぶ「静かな勝負」

さて11月23日は勤労感謝の日 祝日です。 今回は以下のテーマ 40歳からの転職──キャリア成熟者が選ぶ「静かな勝負」 はじめに:転職は若手の特権ではありません 「転職は35歳まで」と言われることが多くあります。確かに、ポテンシャル採用や異業種転換は若手…

未完成の天才・佐々木朗希が歩むべき道 〜摂津正の沢村賞からサイ・ヤング賞への架け橋〜

www.mlb.com ロッテからドジャースへと舞台を移した佐々木朗希投手は、MLBでの本格的な挑戦を続けています。圧倒的な球速とスプリットを武器に、すでにメジャーの打者を圧倒する場面も見られますが、まだ「年間を通してフル稼働した実績」はありません。そん…

記録ではなく記憶に残る者たち──名球会投手たちと日本シリーズの“ほろ苦さ”

ワールドシリーズも日本シリーズもクローズして少々野球ロスの土曜日です。本日は昔話から…。 記録ではなく記憶に残る者たち──名球会投手たちと日本シリーズの“ほろ苦さ 日本シリーズという舞台は、記録以上に記憶が残る場面が多くあります。 私はふと、名球…

記録ではなく記憶に残る者たち──ワールドシリーズと日本シリーズを超えて

スポーツには、記録を超えて記憶に残る瞬間があります。 それは、数字では語り尽くせない“人間の物語”であり、見る者の心を揺さぶる“感情の震源”です。 2025年のMLBワールドシリーズは、まさにそのような瞬間の連続でした。 そして私は、これまで語り継がれ…

熊出没とロックの夜——浜田省吾 秋田公演に寄せて

昨日、久しぶりに浜田省吾さんの秋田公演へ出かけてきました。 ただその前に、公式サイトから届いた一通のショッキングなメールが—— 「あきた芸術劇場ミルハス付近で10月25日午後6時ごろ、クマの目撃が確認されました。お客様の安全確保のため、下記の事項を…

僕の人生の今は何章目ぐらいだろう――吉田拓郎さんの歌に寄せて

僕の人生の今は何章目ぐらいだろう――吉田拓郎さんの歌に寄せて こんなことを考えたのは、きっと好きな野球――ワールドシリーズも、日本シリーズも、高校野球の試合もない日だったからかもしれません。 静かな一日、ふと立ち止まって、自分の人生の“章”につい…

野球とベースボールに染まる週末──横手で見た一年生たちの秋

2025年10月26日、秋田県高校野球1年生大会の準決勝が行われた。能代松陽は秋田中央に2対1で勝利し、秋田修英は横手を1対0で下した。 秋田県高校野球1年生大会2025年 - 球歴.com ドジャースがワールドシリーズ第2戦で山本由伸投手の完投勝利により、シリーズ…

熊は“ゴジラ”か──有事としての獣害と人間の責任

最近、熊による襲撃が全国各地で相次ぎ、人的被害が連日報道されています。山間部だけでなく、住宅地や市街地にまで熊が出没し、警察や消防団、猟友会の対応にも限界が見え始めています。こうした状況を前に、私はふと「これはもはや有事ではないか」と感じ…

中古マンション購入と「不動産取得税」という静かな制度──暮らしと制度との接点

今年、秋田市で中古マンションを購入しました。静かな環境で家族とともに暮らすための選択であり、生活の拠点を秋田市へ移す節目でもありました。地域に根ざした暮らしを始める準備は整ったと感じていました。 ところが、数ヶ月後に届いた一通の封書が、私の…

北米の頂上決戦に挑む日本の精鋭たち——ドジャース×ブルージェイズ、2025ワールドシリーズの舞台

2025年のMLBワールドシリーズは、ロサンゼルス・ドジャースとトロント・ブルージェイズによる対戦が決定しました。 大谷翔平VSゲレロ「最強アスリートと最強打者。ドリーム・ワールドシリーズになる」Aロッド氏 - MLB : 日刊スポーツ この顔合わせは、ア…

女性リーダーの時代へ:歴史の記憶と現代の可能性

芯のある政治が求められる時代 戦後80年という節目を迎えた今、日本の政治は新たな転換点に差しかかっていると感じます。 長年続いてきた派閥政治や忖度文化、空気を読みすぎる風潮の中で、国民が求めているのは「芯のあるリーダー」ではないでしょうか。 そ…

「制度の温度差と都市の肌感覚──なぜ日本人選手はメジャーを目指すのか」

1. 選手としての“人生設計”を考えるなら 日米ともにプロ野球はポストシーズンの真っ只中。熱戦が続く中で、選手たちのプレーに注目が集まる一方で、私はふと「もし自分がプロ野球選手だったら、どちらのリーグを目指すだろうか」と考えることがあります。 も…