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そごう西武の売却手続きが完了!どうする現役社員!

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当ブログでは少ない時事ネタ。おっさんは現職に転職前の1996年まで、そごうに勤務してたことから、こちらの動向に注視しておりました。偶然に1つの歯車の動きがが変わっていたら、このストライキに参加していたかもしれません。

先日の労働組合のストライキは、売却を止める手段にはならないことを組合側も知ってのこと。おそらくは売却後の社員の職場の確保と、これから発生するであろう希望退職者への退職金の割増が狙いか?

経験上、百貨店マンの仕事内容は潰しがきかない職業の1つ。敏腕の外商セールスであれば顧客を引き連れて他の同業他社に移ることも可能ですが、そんな人材は極めて少ない。そんな背景から、転職可能な社員は早めの活動がお勧め。今までのキャリアをリセットして、異業種迄範囲を広げれば仕事は沢山ある!百貨店業は確実にこの先の衰退産業。

異業種への転職先では沢山の困難が待ち構えてますが、この先衰退する百貨店にこだわるよりははるかにマシ。  土日祝日 決まった日に休みがとれるのはやはり魅力。不定期なスタッフの休日から、シフトのローテーションで悩まされている職場からの解放が何より。そごう勤務時代は、先のチケット入手が必要なイベントにはほとんど行けなかった11年間。転職後はライブやスポーツ観戦にも、バンバン行けることのありがたさ。

社会人デビューした1985年から現在地の2023年迄38年の月日が流れました。バブルと崩壊を経てこの国の産業構造にも変化が。さらに国際社会での日本の位置も当時をピークに凋落の一途。これからは、さらに地方から没落していくのだろうか。いったいどこでボタンをかけ違えたのか?振り返った歴史を見れば思いは人それぞれ。

個人として思うのは、小泉竹中政権時代が曲がり角。国民全体が政策に同意してしまった。先の大戦に突入するときも国民の総意だったことを考えると、イメージや印象操作でガラリと変わってしまう国民性。

そして、今をときめく世界を牽引するGAFAMでさえ、長いスパンではどうなるかは誰も知らないわけで、産業界の浮き沈みは常にあります。せめてもは、ご縁のあった店舗の継続は切に願っております。青年期の足跡の場所が消滅することはなんとも忍び難い。

 

平家物語「祇園精舎」の原文より

祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。