昨日、久しぶりに浜田省吾さんの秋田公演へ出かけてきました。

ただその前に、公式サイトから届いた一通のショッキングなメールが——
「あきた芸術劇場ミルハス付近で10月25日午後6時ごろ、クマの目撃が確認されました。お客様の安全確保のため、下記の事項を変更させていただきます。
【変更点】◆公演当日予定しておりました、ツアートラックの展示を中止させていただきます。」

LINE公式の画像で気持ちを癒します。
最近の熊被害の影響は、ついにLIVE会場にも波及してきました。会場近くの千秋公園での目撃情報を受けての措置は、やむを得ないものだったと思います。
長年LIVEに参加していると、時にこんなトラブルに遭遇することもあります。記憶に残っているのは、1990年8月のNHKホールでの爆弾予告による開演時間の延期。あの時も、非日常が突然日常に割り込んできた瞬間でした。
さて、昨日のコンサート。秋田市の自宅から徒歩15分という会場の近さは、これまで遠征を重ねてきた自分にとっては信じられないほどの贅沢。転勤で全国を彷徨っていた頃を思えば、神戸公演や高松公演以来の快挙です。
初めて浜田省吾さんのLIVEに参加したのは1982年、神奈川県民ホール。当時は横浜市の下宿先から出かけました。あれから43年——一緒に行ってくれた同級生は今、どこで何をしているのでしょうか。浜田省吾歴もすっかり長くなりました。
思えば、64歳になった今もLIVEに出かける自分を、当時の自分は想像できなかったでしょう。まさか、いまだにロックミュージックに心惹かれているなんて。人は青年期に聴いた音楽を、生涯愛し続けるものなのだと、あらためて実感します。
話を昨日に戻します。徒歩で会場を目指す道すがら、ミルハスの建物が視界に入った瞬間、胸が熱くなり、涙がこぼれそうになりました。

そんな感情を抱えながら着席したのは、2階後方の席。それでも十分に楽しめました。オープニングからWアンコールのラストまで、特に疾走感のある楽曲が心に響きました。
70歳を越えてなお、浜田省吾さんは3時間のステージを全力で駆け抜けていました。その姿に、オーディエンスの50代〜60代もまだまだこれからだと勇気づけられたはずです。
浜田省吾さんがステージに立ち続ける限り、私たちも現役で走り続けましょう。
ではまた、次回のライブ会場で。