明桜が10回目の夏の甲子園へ
昨日の決勝戦 明桜が10回目の夏の甲子園出場!おめでとうございます。夏の甲子園での勝利となると、平成2年の中川投手の育英戦以来となるだけに、先ずは初戦突破を期待しております。
昨日は東京2020五輪も開会式、それに伴い、本日4連休の3日目。とりあえず、おっさんはブログの更新。時間だけはあるので、いつもよりは長文となってしまいました。
時代が変わっても高校野球で勝利に導くのは、やはり投手の存在は大きい。特にドラフト特A候補のエースを擁して混戦ブロックを制しての優勝は、他のチームとのレベルの差を見せつけられた感があります。
明桜高校優勝❗️前半南高にツキがあったものの、主導権は常に明桜にあったゲーム。勝負の分かれ目は、序盤ノーアウト2塁3塁の先制のチャンスに南高無得点。一方で明桜は、三振に好守で盛り立てる展開。今年はコロナ禍でも無事開催と運営いただいた、高野連さん運営スタッフさんに感謝❗️ pic.twitter.com/EJ07aJC98c
— にんたまん.com (@h36nintamam5) July 23, 2021
県のレベルを上げる強豪私学の存在
この先も高い総合力で、秋田県高校野球の勢力図は明桜が中心となり、一強体制がさらに続く勢いがあります。他県であれば、これに対抗の複数の私学有力校の存在があるのですが、秋田県の場合は、他の私学は秋田修英が唯一の存在で、それ以外は公立のチームでの構成。公立校は指導者の転勤もあるし、選手もほとんどは近郊やせいぜい県内から、なかなか毎年のようにハイレベルのチームを育てるのは難しい。
個人的に思うのは、部活としての制約よりも、クラブチーム的な存在にして、地域の経験者の指導を求めることもこの先必要では?。 教職員の負担の軽減にもなるし、地域の人材の有効活用にもなる。日常業務で多忙な教職員さんの指導では、最も大切な時期を迎える選手にとっても気の毒。公立の中高の部活動は、もはやこの一択でしょう。
それにしても、秋田県の高校野球における私学の少なさは、全国的にも異例。これに近いのは、おっさんの知る限りは徳島県のみ。近郊の東北他県と比較しても格段に少ない。
以前 秋田県が夏の甲子園で連敗が続いた際にある監督経験者の方が、「秋田県が甲子園で勝てないのは有力私学が無いから」と発言している記事を見ました。
当初は責任転嫁してるなぁなんて感じていましたが、こうして明桜が野球を強化するようになったことで、秋田県内のチームも金足農業をはじめとして甲子園で勝てる状況を目の当たりにすると、的確な分析かと今更ながら思います。
今大会の中でも優勝した明桜に対して、唯一拮抗したゲームとなった古豪 秋田高校との準々決勝。このゲームは幸いにも観戦できましたが、おそらくは今大会の最高試合❗️
これしかないという戦術で立ち向かい、武運つたなく敗退した秋高ナインにスタジアムの観衆からの万雷の拍手。痺れる試合でした。この先、5年連続での決勝進出から一強になりつつある明桜に、打倒を掲げたチームの出現を期待しています。
社会状況も垣間見える高校野球
さて、今夏のコロナ禍2年目の大会。甲子園が無観客に舵を切ったことから、まだ以前の平常時に戻っておりません。ただ、年内にはワクチンも行き届いて、おそらくは春のセンバツからは以前に戻ってほしいところ。
今置かれているいる高校野球の状況を切り取ってみた場合、現在の社会状況も垣間見えるのも興味深いです。少子高齢化は特に深刻で、部活の状況からも社会の片鱗が見えます。
沢山子どもがいた時代とは相違して、一子にかける情熱もスゴい。空き地での三角ベースは遠い大昔で、幼少の頃からの適切な指導は、全国大会に出場するにはどの競技にも必要不可欠。きちんとした家族のバックアップなしに、甲子園出場はあり得ない現実があります。
一方では、児童虐待にもあるような不幸な環境にある生徒も少なくはない。さらにコンプライアンスの過剰なまでの重視。大昔であれば体罰一発で済むことも、現代社会ではタブー。さらには各種ハラスメントにあるようなことは、SNSで拡散してしまいます。
特に高校野球は世間の注目度も高いだけに、他の競技以上に選手・指導者の自覚も必要かと。昔なら気にも止めない出来事でも、今の時代ではNG。これ職場・会社でもそうですから、めんどくさい世の中なんです。ただ そのお陰で ブラック部活・ブラック企業も昭和の頃より随分と少なくなったのも事実。
年々レベルアップが著しい高校野球。その中で勝ち上がるには、130キロ以上の球速と制球力が大会を通じて必要かとあらためて感じます。さらには複数の投手陣。連投は勝敗以上にベンチも回避しているのが実情。
金農の準Vでの地方大会~甲子園決勝までの連投・さらに大船渡の決勝戦エース登板回避で潮目が変わった感があります。球数制限・大会日程での休養日の導入が具体策。
ただ、複数の投手陣を揃えられることができるチームは、秋田県の場合には限られます。私学と甲子園出場実績校と各地域の中心校の一部でしょうか?
さらに後戻りができない少子化の波。この先20年くらいで統廃合や廃部も進み、ザックリ現在の半分くらいの出場校数になるんでしょうかねえ。そうなるとトーナメントではなく、春からのリーグ戦ということも可能となり、現在と違った代表校選出も可能となるはず。
時代の流れで生活様式に変化があるように、その時代にあった高校野球の潮流の変化もあります。大会の取組み方、技術・戦術・そして指導者・選手 これから先も、さらなる変化があるのでしょう。
ブラバン演奏と支える運営スタッフ
今夏はグランドの内外でも色々・様々。野球そのもののレベルアップと同じく、吹奏楽ブラスバンドの演奏レベルも各校素晴らしい。そして、何よりも秋田県大会が無事開催され、決勝戦まで迎えられたことは、主催の高野連さんと、運営スタッフさんのご尽力のお陰。昨日の決勝戦でも上限3000人を設定した際にも、外野席を開放するなど臨機応援の対応、連日の猛暑の中お疲れ様でございます。感謝いたしております。
暑い中 スタッフの皆様お疲れ様です。ただ、観客数上限3000人 ブルーのバックネット席だけでは無理だろうなぁ。一列飛ばし 席間隔もあけると、どうみても収まらない。外野席解放した方が密は防げる。まだ一時間前。 pic.twitter.com/JUZ5whrUCF
— にんたまん.com (@h36nintamam5) July 23, 2021
それにしても、おっさんの年齢から過ぎた時間よりも、残された年月の方が圧倒的に少なくなってきました。次は甲子園選手権大会のステージ。今年は無観客なので、観戦に行けるとしたら来年以降か?とりあえず最低限必要なことは、 健康でいること。元気だったら、大体はなんとかなる。
今回も高校野球経験のない、おっさんのブログを読んでいただき、ありがとうございます。では またです。