大本命明桜VS初出場目指す秋田南
先日 開幕したと思えば、あっという間に決勝戦。決勝戦を迎える選手にとっては、これまでで、もっとも濃密な時間を過ごしたことと思います。
さて、対戦カードは大本命の第1シードの明桜と初出場を狙う秋田南の対戦。
明桜は2017年から5年連続の決勝進出。確実に秋田県の高校野球では中心的な存在になりつつあります。
一方の秋田南、2015年以来の決勝進出。その年は、現ロッテの成田投手擁する秋商 相手の敗戦。初の決勝進出は1986年の、後に巨人に入団するジャンボ川辺の秋田工業。この時のスコアは1-2での1点差での惜敗。
数えると、この度で4度目の決勝進出。甲子園春夏通じて初出場の、大願成就なるか?
決勝戦ゲームの見所
明日のゲームの見所はたくさんありますが、先ずは注目したいのが先制点。明桜が先制した場合は、投手陣の力量から一気にいけるほどの総合力。秋田南が先制した場合が、接戦となる興味深いゲーム展開になりそうです。
その為にもチャレンジャーとなる秋田南、仮にジャンケンで勝ったとしてもこのゲームに限っては先攻を選択したいところ。
仮に通常優位とされる後攻となり、明桜に先制点を奪取された場合の心理的な負担は図り知れません。力量差のある相手に対しては先攻での先制点でチームの勢いをつけるのが、気持ちの面でも効果的。さらに全ての投手にありがちな、立ち上がりの不安定さが隙となり、数少ない得点機会の攻めどころでもあります。
この度の対戦は、1回の攻防が試合の成り行きに与える影響は大きいと踏んでいます。
準決勝の明桜VS横手の試合、結果は大差となりましたが、1回表の明桜の先制点が大きかった。その後中盤の4点追加でゲームの行方が決まりました。あの初回の1点がなければ、また横手が先制していたら、ゲームの趨勢はわかりませんでした。
昨年もそうですが、今年の明桜も強い❗やはりハイレベルの投手陣が、さらに大会を通じて安定しているのが最大の強み。正面からの正攻法では、相手チームにとって歯が立たないほどの力量差を見せつけられます。
それだけに先頭打者がセーフティバントで出塁するような、秋高が展開した練りに練った対策が、今となっても存在感ある戦術でした。
一方で、次戦のゲームのことを考えなくてもいい、明桜のエースの投球。これまでのゲームは完投と次の登板を考慮してか、投球は抑えぎみでした。決勝戦はこの制約が外れることから、注目の投球内容となります。157キロ超えも見たいもの。
先制点・ロースコアー・応援がカギ
繰り返しになりますが、この試合の序盤の攻防、特に初回の攻防が勝敗のカギ。明桜は今大会 全てを先制・ただの一度もリードされたことすらない圧倒的なチーム力。それゆえに、この試合を勝利するには先制点は是非ともほしいところ。
さらにロースコアー 、ワンチャンスで返せる2点差以内の接戦に持ち込む。ロールモデルとなるのは秋高のゲーム展開と戦術。攻撃は足を絡めた攻め、長打よりも短打、もっとも固い守りがあっての攻撃なのですが…。
そして追い風になるのは、スタンドからの応援。1962年開校以来の卒業生の期待から、明日のこまちスタジアムのスタンドは、おそらくは南高で一色。明桜にとって、この試合に限ってはアウェイとなるこまちスタジアム。拮抗したゲームになればなるほど、この差はデカイ。一昨年の秋田中央との延長戦を思い出します。
明桜が勝利するなら圧倒的なゲームの主導権での勝利、南高が勝利するには接戦で拮抗したゲーム展開にすることが大前提。
地方大会決勝こそ今夏最大の華
最後になりましたが、明桜、南高共に吹奏楽部も高レベルとのことで、スタンドで観戦される方にとってはブラバン応援も楽しみなシーンの1つ。
甲子園大会が無観客となったことで、各地方大会の決勝戦のステージが今夏の最大の華。明日は秋田県高校野球史に残るような 拮抗した好ゲームを期待しています。
今回も高校野球経験のないおっさんのブログを読んでいただき、ありがとうございます。では またです。