歌謡曲は思い出を歌い、フォークは希望を歌い、ロックは今を歌う。シャンソンは夕暮れを、ジャズは夜を、クラッシックは夜明けを奏でる。
早川義夫
上はジャックスの早川義夫氏の言葉から。音楽全般を表現した名言だと思います。
一方で今年の紅白の出場歌手と曲順
各種音楽祭はとうの昔に消滅し、残るレコ大も殆んどファン以外の方は知らないアーチストと聴いたこともない作品。紅白歌合戦も同様で、知っているのは大昔の作品と歌手のみ。
現在はかつての歌謡曲はもはや存在せず、フォークもロックも社会への影響力はかつてほど力がありません。
それ以上に放送するテレビの影響力は失墜し、一家団らんで大晦日や正月を過ごす慣習も年々薄くなってしまった2020年代。もう全世代に届くような楽曲が無い大晦日の紅白歌合戦は、やめてもいいんじゃないか?
テレビが高齢者しか見ないのであれば、多チャンネルでもあるし、演歌・歌謡曲の大御所だけの紅白歌合戦が一番心に届きます。
個人的にはまだ夏に放送する「思い出のメロディー」の方が楽しめる年代になりました。
さらに大晦日にぴったりなのは、かつて民放の深夜枠で放送してた「僕たちの懐かしのメロディー 19XX〜20XX」こっちの方が対象が全年代、自分の歩みの中での影響力がある作品が沢山あります。
それにしてもここ数年の年末年始の特番の面白くないこと。特にバラエティー。まだ格闘技の方がコンテンツとしては興味深い。
それだからネットやゲームに流れていくのも自然なこと。YouTubeチャンネルがもうテレビを抜いているのは、広告収入からも明らか。
かつて面白くなければテレビじゃないって豪語してたテレビ局、おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。