やっぱり夏の甲子園は特別な存在
夏の甲子園中止のニュースから一夜明けて、落胆する選手たちの失意の報道と共にネット上で様々な意見が飛び交っています。やはり夏の甲子園はこの国にとって特別な存在であることに違いありません。長い歴史と選手とファンがこれを支えました。それだけこの度の中止に舵を切った高野連と朝日新聞の責任は重いと考えます。
普段は高校野球とは縁遠いと思われる著名人からも、下記の意見がネット上にはありました。野球と関係のない方はコメントするなとの意見も時々見受けられますが、けしてそんなことはありません。
そんなこと言ったら、大部分の素人は経験や専門以外のことは何も発信もできなくなり、Twitterもブログからも発信する資格がないってことになります。
むしろこの度の件は熱心な高校野球ファンや関係者よりも、別分野の方の意見が客観視していて納得できる場合もあります。
古市憲寿氏「正直、甲子園は観ないんだけど」中止決定に高野連バッサリ「あきれている」― スポニチ Sponichi Annex 芸能
堀江氏、夏の甲子園中止に怒!「高野連幹部のチキンを責めるべき」と断罪/芸能/デイリースポーツ online
大阪府・吉村洋文知事、甲子園中止に「やってほしい。高野連はリスクをとるべき。考え直してほしい」 : スポーツ報知
中止の背景は何か?
共通なことは、この度の中止の決定がリスクを取らずに、開催できるための策の提案も検討もなされずに中止を選択していることへの意見です。おそらく多くの一般の方もそう思っている方は多いと思うし、おっさんも同様の意見です。
そこにあるのは、選手に配慮した発言は当然あるものの、本音は自らの責任回避に徹していること。センバツが中止になった時点で、その先の最も大切な夏の大会実施の為に万策を講じるべきだったと考えます。また、ここにきて 下記のショッキングな発言も。既にさらに先への逃げも打っています。
ただこれは主催者側が責任の所在から回避している事実ではありますが、昨今のメディアやネット社会のあり方も影響しているように思えます。
個人の発言が匿名で自由になったことと引き換えに、一方でもの凄いバッシングや炎上が日常的に様々な分野で見うけられます。誰もが安全なところから他者へ攻撃したいという状況から、なるべく安全策を選択するということに理解はできます。
だからと言って、何も策も講じない、検討もしない、議論もしないから逆に批判の矛先が向いてしまい本末転倒な結果となってしまいました。
春のセンバツが中止、夏の甲子園が中止さらに来春のセンバツも中止となった場合に、なんと3季連続の全国大会の中止となってしまいます。これが感染ピーク時であれば理解もできますが、リスクゼロを求めて、なおかつ開催に向けての対策もこの度と同じで何もしなければ、これは誰が見ても主催者側の怠慢。なぜこれが許されるかといえば、圧倒的な支持と人気に胡坐をかいているのだと感じます。
3季連続中止の先には?
対策を講じればできる状況の全国大会・甲子園大会が仮に2年も開催されなければ、少なくとも甲子園強豪の私学は反発するかと予想できます。飛躍的な予測になりますが、高野連を離脱して私学独自の団体での大会を画策しても不思議ではありません。少子化に伴い学校の認知度は高めなければなりません。全国大会の甲子園大会が開催されないことは、学校の経営戦略にも影響します。
また、朝日・毎日に対抗して、主催者が読売グループなど他のメディア、現況ならインターネット関連の企業でも良し、甲子園が使用不可となってもドーム球場で開催できるのなら、熱中症防止にもなるし高校野球ファンはレベルの高い試合が観戦できます。
必要なことは建設的な意見と知恵
できれば学生スポーツの全国大会は、プロフェッショナルな競技団体とは相違しますので、現状通りの一枚岩での開催が自然な姿です。その為には、中止というリスク回避するだけではなく、開催の為の建設的な意見と知恵を出し合うことは当然の努めです。
責任の所在は選手の側に立つのなら、主催者側が背負うべきこと。主催者側の上層部は、いわば名誉職で着任している方が多いでしょう。これこそ高校野球を熟知している方が組織のトップに必要かと考えます。
どうかコロナが終息し、次の秋季公式戦が無事開催されることを願っています。