夏の甲子園も宴たけなわ、16強の対戦の3回戦、ここから先は決勝戦まであっという間。最近話題なるのは、投球制限からの複数投手。過酷な大会日程 飛びすぎる金属バット。ガイドラインに沿った練習時間、高校野球や甲子園も過渡期かなぁ。
かなり前から甲子園での勝ち上がりは強豪私学、今夏はベスト16の公立の進出校は、明石商業と高岡商業の2校のみ。
8月16日(金)
① 岡山学芸館 - 作新学院
② 東海大相模 - 中京学院大中京
③ 明石商 - 宇部鴻城
④ 海星 - 八戸学院光星
8月17日(土)
① 高岡商 - 履正社
② 星稜 - 智辯和歌山
③ 敦賀気比 - 仙台育英
④ 鶴岡東 - 関東一
広範囲での選手の獲得もあるものの、さらに最近は練習時間まで限定されています。
順番を間違ってないか、公立高の部活週休2日に疑問
運動部活動に関するガイドライン(指針)
中学、休養日を週2日以上 平日1日2時間程度
https://mainichi.jp/articles/20180117/k00/00m/040/068000c
国の部活指針案 生徒の負担軽視 スポーツ庁によるガイドライン骨子(案)の問題点と今後の課題
最初は中学が主な対象とはいえ、既に高校の部活にも波及しています。これで公立の部活から全国大会、世界へ飛躍するアスリートの出現は、奇跡となってしまいました。
そもそもトップを目指している選手は、公立の中学部活なんかやってないだろうし、専門のクラブチームに所属しているはず。問題は学校単位での出場がメインの、甲子園大会やインターハイなどの高校生。選手の未来は、五輪やプロやメジャー。
上を目指したい選手は、私学の強豪校に流れるのは自然なことだし、もはや公立から甲子園出場も、奇跡なことにこの先はなってしまうのでしょうか。
秋田県の場合だと、私学で甲子園出場を目指すなら明桜と秋田修英の2校だけ。他の有力選手は秋田県外の強豪校に流出。
野球以外でもラグビーの秋工バスケ能代工、バレー雄物川は公立校。 練習時間に限定されるようだともは全国での優勝は夢のまた夢。部活指導がしたくない顧問の教職を優先させ、やるきのある選手や指導者もそれに合わせる。課題になっているのは、顧問の教職者の勤務時間だし、ならば指導の幅を地域に委ねればと思います。
上を目指している選手の全てが、強豪私学に進学できるわけもなく地元でも上を目指せる環境が必要。教職者の都合じゃなく選手ファースト。
スポーツでも実社会でも結果を出すには、ブラックかどうか以前に、必然的に努力や練習は不可欠。公立の部活は娯楽や趣味の同好会の域になるだけ。
甲子園大会は既に部活動の延長ではなく特定アスリート選手の大会。メジャースポーツは全てそうでしょう?地方の公立校にはチャレンジする時間も、機会も指針で削減されてしまう。ガイドラインに従うのは公立校のみだろうし、野球強豪の私学はそもそも部活の域を越えているし・・・。
野球激戦区の神奈川は、県立校の甲子園出場のブランクが全国ワースト。1951年の希望ケ丘以来。秋田県のような地方は私学が少ないから、公立の部活が全国で活躍していたのに。
秋田での高校野球の決勝も、毎年私学同士の対戦のみというのが、この先の流れなのかもしれません。ただ公立校で甲子園を目指す環境も、やはり必要。最低限 練習時間も同等、等しくならないと。あまりに大人の都合のルールを順守するのは、競技レベルも下げるし、甲子園を目指す選手にとっても どうかな?とも思います。
では またです。