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聖光学院・花巻東が春のセンバツへ! それでも来夏の能代松陽甲子園出場と勝利への期待

<速報>聖光学院センバツ有力 青森山田に5―2で勝利 秋季東北地区高校野球大会 | 福島民報 (minpo.jp)

【高校野球】花巻東が延長で八戸工大一にサヨナラ 決勝進出でセンバツへ前進 : スポーツ報知 (hochi.news)

本日 秋季東北大会準決勝 聖光学院と花巻東が決勝進出!これで何事もなければ、春のセンバツへはこの2校が東北代表で出場します。先ずはおめでとうございます。

それにしても2010年の能代商業も、今年の能代松陽の新チームも秋田の高校野球に一石投じるチームでなかなか興味深い。個人的には、昨日の聖光学院戦は2010年の鹿実戦での甲子園観戦以来の衝撃。

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なかなか人は自分には甘いもので、自分の身に火の粉がふりかかってこないと動かないもの。そして痛い目にあって、初めて気がつくことも多々あります。

昨日の能代松陽と聖光学院のゲームは、そのきっかけになる試合の1つ。これは学生野球でもそうだし、実社会でも同様なことがあることは、誰もが知っています。

能代松陽の投手陣は県大会では防御率が1点台が、東北大会では1試合で失点13。1つステージが上がると、内容が雲泥の差。

さすがに聖光学院打線、ストーレート主体の投球内容を見逃さずにフルスイング。140キロ前後の速球はヒットゾーンに弾き返します。単調なピッチングは強豪校には禁物。一方 2番手投手は当初は無失点で抑えますが、ふた回り目には捉えられてしまいました。

おそらくは地区大会・県大会と失点が少なかった投手陣にとっても衝撃的なゲーム。この負の経験値は、この先大きな財産になるはず。

 

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コロナ禍で県外との練習試合や東北大会が中止となるなか、公立主体の秋田県の高校野球はまたしても、県外との差が広がってしまった感があります。

さらにこの10年間でも、13連敗が止まった2011年以降に甲子園で勝ち上がったチームには、夏の甲子園準Vの金農はじめ今年の明桜までドラフト指名・候補となる好投手の存在がありました。

投手が打ち込まれて後の、取り返す為の打線はどうだったか? 打撃については、長打力からビックイニングを作り出す甲子園の強豪校の戦術を取り入れることができたチームは、ただの1つもありません。打撃はまだまだ県外強豪校との大きな差があります。

こうしたゲームを観戦すると、秋田県公立のチームが強豪私学と相対するには、とにかく投手力とロースコアでの接戦に持ち込むしか活路が無いのかもしれません。

それにしてもなぜここまで打線が長打がでないのか?他県とどこが違うのか?これは秋田県の軟式野球の興隆と関わってきていると思ってます。

中学の全県少年野球が盛んな秋田県。そこでのロースコアの試合展開、さらに中学野球までのミート主体の打撃練習。ここがフルスイングの打撃スタイルを阻む要因の1つと考えます。

これから先必要なのは、フルスイングで長打を狙える打撃指導。指導者の多くは県内出身であることから、ロースコアを想定した投手力育成と戦術は手腕を発揮するものの、長打力のスラッガーの育成は不得手。ゲームの進行にしても一旦ビックイニングを与えてしまうと、それでゲームオーバー。

そこは本来なら、社会人野球や大学野球のコーチ経験者の存在が必要となります。私学ならともかく、公立校にとっては無理な相談。

いづれは公立部活もクラブチーム化し、指導者やコーチも地域から経験者を募る方向に舵を切れれば、選手にとっても能力の向上に繋がる改革になります。

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さて部活のあり方もそれぞれで、全国に名を連ねる強豪私学は目標も高くチームは全国制覇、個々の選手はその先のステージでの競技者としての高み目指す。

一方で、多くの公立校の部活は、甲子園出場を目標にしてはいるものの、全国制覇への意気込みまではおそらくありません。

おっさんが大昔の高校在学中の頃、野球部は2年連続甲子園出場しましたが、同級生の部員の連中で全国制覇やプロを目指して部活してた選手は誰1人知りません。

地域の中学の野球の上手い連中が、高校でも野球を続けて目標が甲子園出場とせいぜいそこまで。それでも夜遅くまでの厳しい練習があってのこと。

時はあれから流れて40年。全国大会の競技レベルも飛躍的にハイレベルとなりました。

これは高校野球だけではなく、五輪に代表されるようなスポーツ全般でもそうだし、音楽・芸術全ての分野で、トップレベルの層はハイスペックな能力が必要となります。

フツーの高校生活とは別次元でのトップアスリートの世界。もはや公立校の部活の域では到底追いつけない世界が存在します。

運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン FAQ:スポーツ庁

秋田県内でもトップを目指す選手は、近年県外の強豪私学に活躍の場を求めることも頷けます。秋田県内でもそれに応える受け皿となる私学が少なく、明桜と修英の僅かに2校のみ。

その中の私学の明桜はバスケの能代工・バレーの雄物川など、野球と他の競技の一強となる日も遠くないかもしれません。

では秋田県内公立校の甲子園での上位進出・全国優勝は、令和の時代で非現実的な目標なのだろうか?どんな目標であっても結局これは選手と監督で決めること。

仲間と一緒のプレーは楽しいし、それが目的の場合もあるし、甲子園出場が目標ということもあります。主役は選手で、その目標に対して周囲や指導者はサポートするだけ。

ただ闇雲に全国制覇は無謀な目標でもあるだけに、ここの目標の設定はチーム事情それぞれ。能代松陽であれば夏の甲子園出場と勝利。その為には打倒 聖光学院と春の東北大会制覇が求められます。

限られた時間と条件の中で競技レベルを上げることは並大抵ではありません。ただ時間だけは唯一平等。この冬をどう過ごすか?

そしてゲームの中でその能力を発揮させるのが指導者の務め。限られた戦力でどう結果を導きだすか?

秋からの新チームは、まだまだ発展途上。一冬越えた能代松陽チームは、夏にはどんなチームに変貌しているのだろう?来年夏 能代松陽としての甲子園での初勝利を期待しています。 

本日は長くなりました。最後まで読んでいただきありがとうございます。