四方山話に時々音楽と高校野球

高校野球・浜省推し・スピリットは1980年代

2018春の選抜 東北3枠目は準決内容からの日大山形の絶対優位を能代松陽が覆す

 

 

決勝・聖光学院(福島1)-花巻東(岩手1)

 
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9
聖光学院(福島1) 1 0 1 2 0 0 0 1 1 6
花巻東(岩手1) 0 0 0 2 2 0 0 0 0 4

 

 

準決勝・聖光学院(福島1)-能代松陽(秋田1)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9
聖光学院(福島1) 4 0 4 0 0 0 0 0 8 16
能代松陽(秋田1) 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2

 

準決勝・花巻東(岩手1)-日大山形(山形3)

TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9
花巻東(岩手1) 1 0 0 0 0 3 0 2 0 6
日大山形(山形3) 0 0 0 0 1 0 0 3 0

4

 

東北3枠の各紙及びネット上の予想 例年より1校増の「3」は秋季東北大会優勝の聖光学院と準優勝の花巻東が確定。残るベスト4には能代松陽と日大山形が残ったが、準決勝の試合内容から日大山形の出場が有力!

重要な選考材料の秋の東北大会の準決勝と決勝のランニングスコアから判断すると100%日大山形で確定。ネット上でも大部分は日大山形で能代松陽を推する声はせいぜい10%程度。

予想通りだと面白くありませんので、私的な当ブログでは能代松陽が3枠目で選抜される根拠を探っていきます。

 

①私見 

秋の地区大会の結果からの実力能代松陽と日大山形の差は、能代松陽=日大山形

能代松陽> 日大山形だと思います。むしろ花巻東=能代松陽かもしれない。優勝校の聖光学院は能代松陽との対戦だけで、日大山形との対戦はなし。準優勝校の花巻東は日大山形との対戦で、能代松陽との対戦はなし。

日大山形と能代松陽の2校の実力を比較するには、上の3試合のみで比較するのは困難。2-16と4-6の敗退だからといって、2校の実力差を決めるのは早急すぎます。選考委員会が準決勝の敗退のスコアのみで判断するのか否か?ここが重要です。

前回綴った記事のように、準優勝の花巻東をフィルターとして見ると、スコアから垣間見える実力は少なくとも能代松陽=日大山形。

例年であれば東北2枠なので、優勝、準優勝で確定します。この度は記念大会で1枠増。この増枠に対して、3試合のみの結果だけで判断されるとは考えづらいと思います。県大会から東北大会準々決勝までを掘り下げていけば ここで日大山形が絶対優位というのは、覆ります。

 

強豪&常連の私学だらけの甲子園大会

私は高校野球については、公立私立 野球留学校を特に壁を設けること自体は、スポーツ本来の実力主義から逸脱しますので、甲子園大会は真に勝ち上がったチームが出場すべきと考えています。ゆえに私は21世紀枠についても、不要ではと常々思っています。

ただ春の選抜は選手権大会ではなく選抜大会。選抜の権利は、高野連と主催の毎日にあります。選抜大会への地区大会上位進出校をクリック!私学の強豪常連校が殆どを占めています。

 センバツ大会重要選考資料 / 2017(平成29年)全国秋季地区大会上位進出校。

備忘録 「熱球通信」 / 特定非営利活動法人秋田県野球フォーラム より

 

ましてや90回の選抜記念大会。甲子園大会は興業という側面も考えると、47都道府県から幅広いチームの選出が理想と考えます。21世紀枠も含めて高野連と主催者側が望む学校は 

 

1 実力チーム 2 伝統、古豪校 3 好投手か強打者が存在するチーム 4 初出場校、公立校 このあたりかと思います。

 

選抜高校野球大会 歴代出場校一覧

http://www.jhbf.or.jp/senbatsu/outing/86-90.html

https://www.sponichi.co.jp/baseball/highschool/data/spring/tohoku.html

 

東北地区の選抜出場校は、秋田県と21世紀枠を除けばほぼ決勝進出の強豪私学がここ10年は占めています。2018年の4強も能代松陽以外は甲子園常連の私学3校です。

高野連と主催者の選考委員が、公立の春の選抜出場なしの能代松陽と私学で甲子園常連の日大山形を天秤にかけ互角とみた場合、県大会から準々決勝、準決勝までを両校を総合的に判断したことを理由に、おそらく初出場公立校の能代松陽を推薦すると私は考えます。

 

③能代松陽のセンバツ初出場は、由利工業の21世紀枠出場が握る

 21世枠に東北代表の由利工業が3枠内で選出された場合は、聖光学院、花巻東の優勝、準優勝 3枠目は日大山形で、福島、岩手、山形、秋田の東北6県中4県からの選出となるため地域的には問題なしで丸くおさまります。

ただ由利工業が選出から漏れた場合は、①と②の解釈から能代松陽が一般枠選出。プレーする主役の選手は高校生でも主催と運営するのは大人たち。地域に対する配慮と忖度は当然のこと。

それにしてもセンバツのあと一枠の選考はややっこしい。やはり3位決定戦があればなと思います。21世紀枠もいらない。春の選抜は秋の東北大会が予選でいいし、全国大会は実力主義が一番スッキリ。

センバツの出場校の発表は1月26日の金曜日。能代松陽か日大山形か由利工業か楽しみです。

ネットの声は厳しいから、能代松陽が出場した場合は 最弱候補筆頭なんて書き込まれると思いますが、高校野球の目標の甲子園 出場するかしないかは当事者にとっては雲泥の差。さらには春の甲子園の夏に向けてこの経験値は大きいです。

能代市のチームで初の春の甲子園選抜出場を !期待しています。では またです。