学生野球資格回復制度の資格取得を経て、昨年から秋田・明桜高校野球部に元プロ野球出身の指導者を招聘して2年目を迎えました。ネットの高校野球掲示板などを見ると、県外──特に関西方面からの選手の入学が多いようです。
私学の多い青森県や山形県と違い、秋田県で野球に本格的に注力できる私学は、過去の旧・秋田経法大附の活躍を継ぐ現・明桜高校のみかもしれません。今夏、そして今秋は、そろそろ結果が求められる時期に差しかかっていると感じます。
過去、夏の甲子園初戦13連敗という記録に象徴されるように、ここ20年で秋田県は全国の野球レベルから大きく水をあけられてしまいました。県外からの選手たちは、秋田の高校野球に新風──あるいは革命をもたらす存在となり得るのでしょうか。
ただ、秋田県は全国屈指の排他的・閉鎖的な県とも言われます。全寮制とはいえ、地域との関わりや融合は簡単ではないかもしれません。
他県に出て改めて感じるのは、秋田県における高校野球の注目度の高さです。県予選の1回戦・2回戦でさえ、かなりの観客が入ります。
個人的には、青森の私学2強のように“オール県外人”というのは勘弁ですが──。
仮に決勝戦が、オール県外人のチームと秋田県内の伝統校の対戦となれば、こまちスタジアムは満員で盛り上がるでしょう。
理想としては、明桜高校のメンバーが県内・県外の選手の融合によるチーム編成になること。
もし明桜が本格的に高校野球に力を入れるとなれば、秋田県の今後の高校野球勢力図は大きく変わるかもしれません。
私学では明桜、中央地区は秋田商業、県北は能代松陽、県南は大曲工──この4チームが中心になっていくのではないでしょうか。
さて、秋田県の高校野球。今春は大曲工業が選抜で1勝を挙げたものの、近年の成績から見れば、まだまだ“最弱レベル”の域を出ていません。
指導者や選手たちは日々懸命に努力していると思いますが、それ以上に全国の高校野球のレベルが近年、ものすごく高くなっているのです。
それでも、秋田県からは過去に多くのプロ野球選手が各校から輩出されています。
このような制度を活用し、経験豊富な指導者が加わる環境が整えば、県内野球の活性化の一翼を担う可能性もあるでしょう。
ただ不思議なのは、県外に出た秋田県出身の野球選手たちが、プロ・アマ問わず、あまりUターンして秋田に戻ってこないこと。
このあたりにも、秋田の高校野球が“ガラパゴス化”している一因があるのかもしれません。
閉鎖的・排他的な県民性から脱却しない限り──やはり“外圧”しかないのか。
では、またです。