四方山話に時々音楽と高校野球

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どこにも行けなかったGW 旅のつばくろを読んでみた

 

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2020年のGWの最終日、自粛の折から自宅待機 GWに帰省も遠出もしなかったことは記憶にありません。さりとて仕事もしてませんので、ひたすら巣籠もり引きこもり。

そういえば沢木耕太郎氏の新刊が発売されていると思い、購入してみました。

時々移動で東北新幹線を利用する際に、車内誌トランヴェールに掲載のエッセイをまとめたもの。北東北を担当するようになってから、特に冬期間に青森方面へ移動は新幹線を利用することが多くなり、自然に手にするようになった車内誌。

おっさんのような秋田県出身者にとっては、東北や東日本の馴染みのある地名や場所が出てくることが嬉しいエッセイ。特に有名な観光地というよりも、意識しなければ、通りすぎてしまいそうな土地までもピックアップしてくれるところも、興味深く引き込まれてしまいます。

特に興味深い頁は、「点と線と面」。

人生のうちで、面として知っている土地をいくつくらい持っているか。それは人生の豊かさということに直結しているような気がする。なかなか興味深い、含蓄ある一節 !

1か所に滞在していることが点、それが移動によって線になり、時間が重なり交錯して面になるということ。

おっさんの場合もブログのプロフィールに表記した、能代市、横浜市、山形市、神戸市、高松市、盛岡市と旅とは異なりますが、出身地を含めて2年以上の居住地がこれだけあります。面が全部で6か所。

卒業後の選択肢によっては1か所だったかもしれないのですが、たまたまこうなってしまいました。振り返ると転勤も面倒ですが、わるいことばかりでもありません。

今は旅や遠出が自粛になっていますが、コロナ後には仕事以外で東北のまだ見ぬ土地へ、小旅行をしたくなる一冊です。