さて、明日の選手権秋田県大会の決勝戦は、大方の予想通り、秋の県大会優勝校の金足農と春の県大会準優勝校の秋田商業の対戦となりました。この2チームと、金足農と初戦で対戦し敗退した明桜の3チームが、本年度の秋田県高校野球においては抜けていた存在であることは、夏のトーナメントの結果からも明らかです。
明日の決勝戦では、主戦投手を温存した金足農と強力打線の秋田商業、投の金農VS打の秋商が見どころの1つです。ただ、秋商も複数の投手を擁していることから、ロースコアの試合展開が予想されます。
この2チームの決勝戦は過去に幾度かありましたが、ロースコアでの決着はほとんどありません。むしろ、一方的な試合展開か点数の取り合いとなるもつれた展開もありえます。
近年の夏の高校野球秋田県大会決勝戦での秋田商業と金足農の対戦スコアは以下の通りです。
高校野球データベース 夏の地方大会編 夏の秋田大会全戦績 年度別データベース
2005年: 秋田商 9 - 8 金足農
2000年: 秋田商 13 - 2 金足農
1998年: 金足農 17 - 16 秋田商
こまちスタジアムで高校野球の決勝戦が開催されたのは2003年のオープンの年からです。それ以前はずっと八橋球場が使用されていました。長年にわたり秋田県高校野球を牽引してきた伝統校のこの2チームですが、2003年以降での決勝戦の対戦は意外にも少なく、わずかに一度だけです。
この20年の間に秋田県高校野球の勢力図の変遷も感じることができます。
今夏はこまちスタジアムが改修工事のため使用できないレアな夏です。長年にわたり秋田県の高校野球の熱戦を支えてきた秋田市の八橋球場が決勝戦の舞台です。この2チームの決勝戦の組み合わせは、球場そのものが招き入れるが如く運命的なものを感じます。
秋田県内ではトップクラスの人気を誇る両チームの決勝戦。明日の八橋球場は満員になることは間違いありません。両チームの健闘を祈ります。ではまた。