

2004年から2016年までの秋田県大会における第1シードの夏の成績は以下の通り:
- 2004年 秋田商:優勝(甲子園出場)
- 2005年 秋田経法大付:ベスト4
- 2006年 大曲工:ベスト8
- 2007年 秋田:準優勝
- 2008年 明桜:ベスト4
- 2009年 秋田商:2回戦敗退
- 2010年 秋田商:準優勝
- 2011年 大曲工:2回戦敗退
- 2012年 大館鳳鳴:ベスト4
- 2013年 能代松陽:3回戦敗退
- 2014年 大曲工:ベスト4
- 2015年 秋田南:準優勝
- 2016年 能代:3回戦敗退
- 2017年 明桜:???
春大会優勝校が第1シードとなる構図は変わらずとも、
2004年の秋田商を最後に、夏の甲子園出場はゼロ。
良くても準優勝。なんと12年間も“春の覇者”が“夏の代表”になれていない。
私が学生だった70年代〜80年代の頃は、第1シードはほぼ鉄板で甲子園出場していた。
では、2005年以降に何が変わったのか。
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この頃に起きた変化としては:
- 2005年から能代球場が夏の予選に加わり
- 2007年からは「こまち・八橋・よこて・能代」の4球場体制へ
- 中央地区主体の開催から、県北・県南を含む全県開催へ
- 高速道路など交通インフラの整備により、選手の流れが秋田市一極集中から分散化
この結果、90年代の「秋田・秋商・経附・金農」の4強体制は崩れ、
現在は“本命不在”の群雄割拠状態に。
つまり、かつての第1シード校と他校との格差がなくなり、
圧倒的なチームが存在しなくなった。
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ただ、それだけではない。
本当の要因は「情報の露出」ではないか。
こまちスタジアムでの初戦からテレビ中継。
しかも地上デジタル放送で高画質。
第1シードだけが、初戦から全国レベルで情報開示されてしまう。
投手のクセ、打者の特徴――すべてが映像で保存され、他校に研究される。
私が関係者なら、ベンチ外の選手をスコアラーとして徹底分析させる。
肘・肩・グラブの位置、ストレートと変化球の動作の違い。
クセを見抜けば、試合は優位に進められる。
第1シードは、2戦目以降で“研究され尽くしたチーム”として戦う立場になる。
全国的に見れば、県予選の初戦から地上波中継される地域は少ない。
多くは準決勝・決勝のみ。
一部地域でケーブルテレビが初戦から中継する程度。
秋田県だけが、第1シードの情報が露呈しすぎているのかもしれない。
加えて、周囲からの期待というプレッシャーも重くのしかかる。
体力・技術だけでなく、安定したメンタルも必要。
こりゃ、大変だ。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
情報は、何よりも重要。
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以前、古豪・松山商業のグラウンド近くを訪れた際、
道端から見えないようにブルーシートで覆われていた。
結果、見えるのは“何もない”ということ。
それだけ、データと情報の価値は高いということなのだ。
では、また。