なぜ今、キャリア回顧録を書くのか

人生の節目に立って
私は現在、岩手県の機械設備商社で契約社員として働いています。
この先のことはまだ決まっていませんが、年金支給対象となる2026年10月をもって現在の仕事に一区切りがつく可能性があります。
65歳を迎えてなお働いている自分を振り返ると、不思議な気持ちになります。
横浜市で大学生だった頃、家電量販店の売場でアルバイトをしていた自分が、こんなにも長く仕事人生を続けるとは想像していませんでした。
すべては横浜駅西口から始まった
私の仕事人生の原点は、1980年代初頭の横浜駅西口にあります。
大学生だった私は、家電量販店アリック日進でパイオニア製品の販売ヘルパーとして働いていました。
右も左もわからないまま売場に立ち、接客の難しさや働くことの面白さを学びました。
今思えば、あの売場こそが私にとっての「社会への入口」でした。
その後、新卒で横浜駅東口の大手百貨店に入社し、百貨店マンとして11年間を過ごしました。
さらに34歳で昇降機メーカーへ転職し、秋田、山形、神戸、高松、盛岡と各地で29年間働くことになります。
そして現在、再び東北の地で働いています。
記録しておきたい風景がある
この回顧録で書きたいのは、成功談や武勇伝ではありません。
私が記録しておきたいのは、その時代の空気です。
オーディオブームに沸いた家電売場。
活気に満ちていた百貨店。
地方を飛び回った営業の日々。
転勤先で出会った人々。
仕事帰りに立ち寄った居酒屋。
そして、その土地ごとの風景。
数字や実績は忘れてしまいますが、風景や人との出会いは不思議と記憶に残るものです。
普通の会社員が見た昭和・平成・令和
私は有名人ではありません。
ごく普通の会社員として働いてきました。
しかし振り返ってみると、昭和、平成、令和という三つの時代を、現場で見ながら生きてきました。
バブル景気。
百貨店全盛期。
長い不況。
東日本大震災。
人口減少社会。
時代は大きく変わりました。
その変化を、一人の働く人間として見てきた記録を残してみたいと思ったのです。
あの頃の仲間たちへ
この回顧録が、かつて一緒に働いた人たちの目に触れることがあるかもしれません。
アリック日進の売場で働いたヘルパー仲間。
百貨店勤務時代の同僚や先輩たち。
メーカー時代に全国でお世話になった方々。
もしどこかで読んでいただけたなら、これほど嬉しいことはありません。
おわりに
人は年齢を重ねると、つい過去を振り返りたくなるものです。
しかし、この回顧録は単なる懐古録ではありません。
働くことを通じて見てきた風景と、人との出会いの記録です。
学生ヘルパーから始まった私の仕事人生。
その足跡を、少しずつ書き残していこうと思います。
次回予告
次回からは「学生ヘルパー編」が始まります。
1980年代初頭、横浜駅西口の家電量販店アリック日進で働いた日々から、私の仕事人生を振り返っていきたいと思います。