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右肩の五十肩が始まった話──急性期から拘縮期へ進む“典型的な経過”を記録しておきます

右肩の五十肩が始まった話──急性期から拘縮期へ進む“典型的な経過”を記録しておきます。

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今年の3月、右肩に違和感を覚え、整形外科を受診しました。診断は通称「五十肩」。64歳でも発症するのかと驚きましたが、医師によると五十肩は年齢の上限がなく、70代でも80代でも起こり得るとのことでした。

今回は、自分の症状の変化と、医師の診断がなぜ真逆になったのか、その理由を整理して記録として残しておきます。

■ 最初の医院:リハビリで肩を動かす方針
最初に受診した医院では、初診からすぐにリハビリが始まりました。肩を動かす体操を毎日行うよう指導され、電気治療もセットになっていました。

ところが、日が経つにつれて可動域が狭くなり、「90度を越えると痛い」という状態から、「90度弱でも痛む」という状態に変化していきました。動かすほど痛みが強くなる感覚があり、どうも自分の体と相性が合わないように感じました。

■ 2つ目の医院:動かさずに炎症を抑える方針
2週間後、別の医院を受診しました。こちらではレントゲンの結果、炎症がまだ残っているとの診断で、「なるべく肩を動かさずに療養する」という、最初とは真逆の方針でした。

同じ五十肩なのに、なぜここまで違うのか。その理由は、五十肩が“進行段階によって治療が真逆になる病気”だからです。

■ 五十肩は“段階”で治療が変わる病気
五十肩は大きく3つの段階をたどります。

1. 急性期(炎症が強い時期)
2. 拘縮期(固まる時期)
3. 回復期(少しずつ動くようになる時期)

急性期は炎症が強く、動かすと悪化します。拘縮期は炎症が落ち着き、逆に動かさないと固まります。つまり、どの段階にいるかで治療方針が180度変わるという、非常にややこしい病気です。

■ 私の今の状態は「急性期の終わり〜拘縮期の入り口」
症状を整理すると、非常に典型的な移行期の状態です。

・動かさなければ痛みなし
・横方向90度でズキッと痛む
・90度以上で肘までズキズキし、数秒のしびれ
・前方挙上は90度までは大丈夫
・後ろポケットに手を入れる動作が痛い
・夜間痛はなし
・横向き寝はどちら側も無理
・仰向けで肘の下にクッションを置くと楽

これらはすべて、急性期の炎症が落ち着き、拘縮(固まり)が始まったサインだそうです。悪化ではなく、五十肩がたどる“自然な順番”とのことでした。

■ 移行期〜拘縮期の特徴まとめ

【五十肩の進行と症状の目安】

急性期(炎症期)
・じっとしていても痛い
・夜間痛が強い
・動かすと激痛
→ 動かさず炎症を抑えるのが基本

移行期(今ここ)
・動かさなければ痛くない
・90度以上で痛む
・横方向が特に痛い
・後ろポケット動作が痛い
・横向き寝ができない
→ 無理に動かさず、痛みの出ない範囲で軽く動かす

拘縮期(固まり期)
・痛みは減るが固さが目立つ
・可動域が狭くなる
→ 少しずつ可動域を広げるリハビリが有効

回復期
・痛みがほぼ消える
・可動域がゆっくり戻る
→ 焦らず継続が大切

■ 生活で特に痛みが出る動作と対策

● 服の着脱
右腕を先に袖に通すと負担が減ります。かぶりものは避け、前開きの服が楽です。

● シャンプー
脇を軽く締め、肘を張らずに洗うと痛みが出にくいです。頭を少し前に倒すと肩の角度が下がり、さらに楽になります。

● 車の乗り降り
右手で体を支えず、左手で支えるようにすると負担が減ります。運転自体は問題ありません。

■ なぜ最初の医師は急性期にも関わらずリハビリをさせたのか

五十肩は、急性期と拘縮期の境目が非常にあいまいで、初期症状だけではどちらの段階にいるのか判断が分かれることがあります。痛みの出方や可動域の狭さが「固まり始めている」と見える場合、医師は拘縮期寄りと判断し、早期から動かすリハビリを選択することがあります。

また、五十肩は医師の治療方針が「動かす派」と「動かさない派」に分かれる病気でもあります。最初の医師は“動かす派”で、可動域を維持することを重視した可能性があります。

結果として痛みが強くなったように感じましたが、これは悪化というより、五十肩が本来たどる「急性期から拘縮期への自然な進行」に重なったものです。私の場合は炎症がまだ残っていたため、動かす治療が体に合わなかったということになります。

■ 結果として医院を変えたのは正解でした

今回、最初の医院から別の医院へ変えた判断は、結果としてとても良かったと思います。最初の医師は「動かす派」だったため、急性期に近い段階でもリハビリを継続していたはずです。私の肩は炎症がまだ残っているタイプだったため、早期から動かす治療は体に合いませんでした。

五十肩は、急性期と拘縮期の境目があいまいで、医師によって治療方針が大きく分かれる病気です。どちらが正しいというより、患者の肩の状態と治療方針の“相性”がとても重要になります。今回医院を変えたことで、私の肩の状態に合った「炎症を抑える治療」に切り替わり、結果として回復の方向に進むことができました。

■ まとめ:五十肩は“治る病気”。焦らず進むしかありません
五十肩は時間はかかりますが、必ず回復する病気だと医師からも説明を受けました。今回の右肩の症状は、急性期の痛みのピークを越え、拘縮期に入りつつあるという、非常に典型的で順調な経過だそうです。

焦らず、痛みの出ない範囲で少しずつ動かしながら、この時期を乗り越えていきたいと思います。

 

※五十肩については、東北大学整形外科のわかりやすい解説ページを参考にしました。症状の進み方や治療の考え方が丁寧にまとめられており、安心して読める内容です。

東北大学整形外科学教室