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光と影の12月に寄せて──クリスマスが苦手な私からの小さな願い

光と影の12月に寄せて


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12月は、光と影がくっきりと浮かび上がる季節です。
街にはイルミネーションが灯り、ラジオや店内にはクリスマスソングが流れ、世の中は「ハッピー」で満ちているように見えます。
でも、そのまばゆい光の裏側には、静かな影も確かに存在しています。

私は、クリスマスがあまり好きではありません。
幼い頃の我が家では、クリスマスといえばケーキを食べる日。プレゼントは特になく、父に「西洋のお祭りだろ」と一蹴された記憶があります。
今思えば、年の瀬とお正月を控えた時期に、裕福ではなかった我が家にとって、クリスマスにまで手をかける余裕はなかったのだと理解できます。

それでも、私が通っていた幼稚園はカトリック系でした。
地方では「近所だから」という理由で選ばれることも多く、仏教のお寺の娘さんも一緒に通っていたりして、今思えばちょっとした“宗教のコント”のような光景でした。

時代が進むにつれ、日本のクリスマスは「子どもたちのイベント」から「恋人たちの夜」へと変わっていきました。
バブル期以降の商業主義が後押ししたこの変化は、幸せのかたちをさらに限定的なものにしてしまったようにも感じます。
仲の良い家族、恋人とのディナー、華やかなプレゼント交換──それらが“当たり前”のように描かれる中で、そこに馴染めない人々の存在は、ますます見えにくくなっていきました。

でも、私は思うのです。
クリスマスが楽しくない人にも、年の瀬がそっと寄り添ってくれるような時間であってほしいと。
たとえ“つかの間”でも、心がふっと軽くなるような瞬間が訪れますようにと。

光が強ければ強いほど、影もまた濃くなります。
でも、影の中にいるからこそ見える灯りも、きっとあるはずです。
そんな灯りを、誰かと分かち合える年の瀬でありますように──そんな小さな願いを、12月の静かな夜にこめて。

 

最後に、私がこの季節にそっと聴きたくなる一曲をご紹介します。
浜田省吾さんの「センチメンタルクリスマス」。
そのラストに流れるこの一節が、私の心に静かに灯をともしてくれます。

> どうか世界中の人に やすらぎ与えておくれ
> センチメンタルクリスマス♪

▶️ 浜田省吾「センチメンタルクリスマス」

浜田省吾 SENTIMENTAL CHRISTMAS 歌詞&動画視聴 - 歌ネット

今現在もクリスマスはやはり少し苦手な季節です。
それでも、自分が寂しいときほど、誰かの幸せを願える心でいたい。
そんな気持ちを、今年もそっと胸に灯して、年の瀬を迎えたいと思います。