選手権秋田大会の開幕まで一週間を切り、夏のベンチ入り選手20名も発表されました。
【高校野球】出場校-第107回全国高等学校野球選手権秋田大会 : 一球速報.com | OmyuTech
いよいよ臨戦態勢の各チーム。この時期、高校野球ファンとしてはトーナメント表とにらめっこしながら、あれやこれやと妄想が膨らみます。
今年の4強シードで、過去に甲子園出場実績があるのは能代松陽・ノースアジア大明桜・金足農業の3校。それぞれ出場時に際立った特徴があります。
- 能代松陽(NOSHO):これまで甲子園出場はあるものの、第一シードでの出場経験はなし。
- ノースアジア大明桜:優勝はすべて第一シードからのもの。
- 金足農業:全国区の野球部も創部以来、一度も夏の大会連覇を果たしていない。
(※秋田県勢の夏初戦13連敗がストップした2011年以降を基準に分析)
そして、今年ノーシードながら優勝候補の一角とされるのが秋田商業。直近の甲子園出場は2015年で、その時は第3シード。さらに2012年は第2シードで出場しており、今大会のような“ノーシードからの甲子園出場”は、少なくとも記憶にないレアケース。
秋高とともに秋田県野球史を築いてきた秋商が、ノーシードから甲子園へ…もし実現すれば、歴史の更新となるでしょう。
つまり、今回の優勝候補4強のいずれかが甲子園出場を果たせば、それぞれが“過去のジンクス”を打ち破る形になります。一方で、“ジンクス通り”ならば、思わぬ伏兵が代表校になる可能性も…これはもう興味深い展開です。
とはいえ、高校野球は毎年選手が入れ替わる学生スポーツ。過去は過去、現在は現在。歴史は、毎年の夏に塗り替えられていきます。
その中で、今年もっともジンクスを破る可能性を秘めているのが、昨年から指揮官が代わった能代松陽。かつてチャレンジャーとして甲子園に出場したチームカラーから、今回は第一シードとして正面突破を狙う形へ――チームが変われば戦い方も変わる。そういう意味でも、今大会はひときわ面白くなってきました。