【高校野球】組み合わせ-第107回全国高等学校野球選手権秋田大会 : 一球速報.com | OmyuTech
2025年夏の甲子園秋田県大会の組み合わせが本日発表されました。毎年注目している能代松陽の動向、そして激戦区・秋田県の勢力図に今年はどんな変化があるのか。この記事では、組み合わせの見どころとともに、能代松陽を中心に予想と分析をお届けします。
能代松陽、今夏の投手起用は?
能代松陽が甲子園出場を狙うならば、決勝戦から逆算した投手起用が想定されているはずです。あるいは、2022年のような2投手による継投策も視野にあるかもしれません。
2022年の夏は、投手が継投で準決勝まで粘投し、決勝では主戦が試合を締める理想的なかたちで頂点に立ちました。今年も似たようなプランが温存されている可能性はありますが、秋春の大会では「行けるところまで先発」という姿勢が見られ、流れに応じた柔軟な継投策が基本となっている印象です。
準々決勝〜決勝のタイトな日程とシード配置
春のベスト8校同士は準々決勝まで対戦しないというトーナメントであるため、夏のブロック構成は秋のノーシード校の分布が大きく影響します。特に注目すべきは、秋のベスト8で夏ノーシードとなった秋田工・大曲工・秋田商・湯沢翔北・本荘・横手清陵の6校が、どのブロックに配置されたかです。
ブロック構成
◼️こまちブロック
4強シード:能代松陽
8強シード:鹿角
秋8強:秋田工・湯沢翔北・本荘
◼️のしろブロック
4強シード:秋田南
8強シード:横手
秋8強:秋田商業(秋の優勝校)
◼️よこてブロック
4強シード:秋田西
8強シード:金足農
秋8強:横手清陵
◼️八橋ブロック
4強シード:明桜
8強シード:大館鳳鳴
秋8強:大曲工業
こまちブロックは秋8強が3校集まる屈指の激戦区となりました。とくに注目は、昨秋に圧倒的な得点力で優勝した秋田商業がのしろブロックに入った点です。この存在が、他校にとっては大きな壁となるでしょう。
「夏」と「春秋」は別世界—だからこそ難しい
夏の大会は、春や秋のように負けても次があるわけではありません。たった一度の敗戦がすべてを終わらせます。だからこそ、試合序盤に大差をつけられてからの投手交代では悔いが残ります。調子の波が読みにくい高校生投手だからこそ、早めの継投、そして守備で残す判断が重要になるでしょう。
スタンドにはブラスバンドの音が鳴り響き、全校応援が選手たちを後押しする。今年が最後の夏となる3年生にとって、すべてが“青春の集大成”です。
意外性はあるのか?—能代商業からNOSHO、そして新屋高校へ?
春と秋のベスト8の中から優勝校が出るというのが例年の流れ。しかし、2010年夏に能代商業(NOSHO)がノーシードから甲子園へ進出したように、歴史は意外性とともに刻まれてきました。あの夏をきっかけに能代商業は新たな一歩を踏み出し、現在の能代松陽へとバトンが渡されました。
今年その“意外性枠”として注目されるのが、新屋高校です。昨年の夏は能代松陽に2-1で初戦勝利し、今春の大会でも再び能代松陽と1点差(0-1)の接戦を演じました。有力校に食らいつく実力は証明済みで、スタメンには経験豊富な3年生も多数残っています。ブロック初戦では大館鳳鳴との対戦が控えますが、接戦での粘り強さと得点力に爆発力が加われば、一気に上位まで駆け上がる可能性もあります。
今年は、新たなキャラクターが秋田の勢力図に加わる夏となるかもしれません。
そして、いよいよ夏が始まる
昨年は能代松陽が初戦敗退し、観戦できた試合もわずか一試合。個人的には短い夏となりました。今年はどんなドラマが待っているのか。球場に足を運ぶのが、今から楽しみでなりません。