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春の東北大会は仙台育英の優勝でクローズ。1点差ゲームは初戦の秋田県代表の明桜戦だけです。明桜はこの一戦だけですが、仙台育英と接戦を経験したことはチームの夏へ向けての自信にも繋がります。
夏へ向けての第一歩
もう1つの秋田県代表の能代松陽、春の東北大会お疲れ様でした。投攻守ともに収穫と課題の多い大会となり、夏の秋田県大会がますます楽しみになりました。結果は32年ぶりの春の東北大会決勝進出はならず。しかし、春の大会はこのくらいの結果が夏の本番に向けてはちょうど良いのかもしれません。
必勝を期して無理に前の試合で多投した2年生の主戦投手を投入する必要もありません。ただし、このゲームに限ってはエラーが多く、まだまだ修正の余地があります。打撃はそこそこ好調で、夏に向けては試合を作れる投手を最低でも3人確保したいところです。
春の東北大会はわずか2試合でしたが、夏の大会を超える過密日程での経験値、さらにタイブレーク、コールド寸前、サヨナラ負け寸前など、公式戦でさまざまなシチュエーションを経験できたことが収穫となりました。甲子園出場を目指すチームであれば、この時期の週末は有力チームとの練習試合が組み込まれるものですが、公式戦での体感はどんな強豪との練習試合よりも夏の糧となるはずです。
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大会の開幕は7月10日、組み合わせ抽選会は6月26日。すでに開幕まで1ヶ月を切っているため、春の東北大会を経験値を高める場とし、夏に繋げたいものです。必死に勝ちに徹するのは、甲子園がかかる大会だけでいいのです。
過去の春の東北大会で、能代市勢の能代高校は2度優勝していますが、同年の夏には甲子園出場を逃しています。また能代商業も32年前の準優勝時も同様に甲子園には遠かった。小さな町での春の東北大会決勝戦進出は、地域や学校から甲子園出場への期待が否応なく高まる一方で、高校生にとっては過去に経験したことのないプレッシャーに直面することになります。
この辺りが、選手層が厚く勝負強い甲子園の常連私学とは違うところでしょう。
さて、もっとも関心があるのは県大会の組み合わせです。シード校は確定しており、ノーシード校の実力校がどのブロックに入るかが注目されます。記憶に新しいのは、昨年の夏の秋田県大会で第一シードの明桜が初戦で金足農業と対戦したこと。結果は皆さんご存じの通りです。
秋田県大会を制して甲子園に出場するには、運と実力、そしてコンディションが揃うことが不可欠。残り1ヶ月でできることは、大会終盤に向けてチーム状態をピークに持っていくこと。この先は指導者の腕の見せどころとなるでしょう。
春の大会を超えて、夏へ
春の東北大会を終え、いよいよ夏の本番が近づいてきました。この大会で得た経験を最大限活かし、チームとしてさらに成長を遂げることができるかが鍵となります。公式戦でのさまざまな状況を乗り越えた選手たちは、次の戦いに向けて確かな手応えを得ているはずです。
甲子園への道は、ただ強さだけではなく、運とコンディション、そしてチームの結束力が試される戦い。能代松陽がどんな試合を展開し、どのように夏を迎えるのか、今後も注目していきたいと思います。7月10日、運命の夏が幕を開けます。