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能代松陽支援金集めの記事からクラウドファンディングまで

気になった選抜支援金の記事

mainichi.jp

第95回記念選抜高校野球大会に初出場する能代松陽(秋田)が、大会に向けた支援金集めに苦労している。応援生徒の派遣費用などに充てようと、出場決定後の2月初めからクラウドファンディング(CF)などで寄付を募っているが、目標の6000万円に対し、集まったのは1日正午時点で約17万円。同校は危機感を強めている。

この記事では、17万円の金額だけが一人歩きしている印象を持ちます。この見出しにネットが反応。現在同チームは選抜出場前の調整と練習で、沖縄県遠征中。ホントにこの金額だけだったら、とても遠征には行けない。

 

選手は野球集中で金銭面は大人の事情 

上は主催新聞社の記事 。金銭面のことは大人の事情でしかありません。選手達には大会に向けての練習・調整に集中すべき時。それにしても、大会前のデリケートなこの時期になぜ?予想されることの1つは主催者側の話題作り。夏の甲子園と比較すると、どうしても注目度が下がる春の選抜。2つ目は、より幅広く支援金を集めたいがゆえのアナウンス効果を狙ったもの。

ただ、いささかデリカシーに欠ける時期と取り上げ方。ビンボーな家庭でも、子には覚られないよう親は一所懸命働く。これから戦いに臨む選手に、心配をかけるような話題は避けた方がよかったと思っています。

甲子園への応援団の派遣費用

さて、甲子園に地方から応援団とチーム、関係者を派遣した場合は、どのくらい費用がかかるのだろうか?下は能代松陽の公式ホームページから夏の大会出場時の収支報告。

Home of 秋田県立能代松陽高等学校 (akita-pref.ed.jp)

 

当事者や関係者以外の方は、なかなかピンとこない金額なのでしょうが、概ねこのクラスの金額がかかります。地方の公立校であれば、繰越金と都度の募金収入で凌いているのが実情。夏の大会1試合でもこの支出、特に応援費の割合は大きい。近年の甲子園は全校応援が主流であり、ブラスバンドと一般生徒の秋田県から兵庫県までの交通費・宿泊費は近畿の地元校に比べると莫大な支出となります。かと言ってせっかくの晴れの舞台、ガラガラのアルプスは選手にとっても気の毒。さらにコロナ禍からの制限の無い久々の大会です。

特に同チームは夏・春の2季連続の出場。次の夏も狙える立ち位置にありますので、そうなると3季連続。学校側の危機感も理解できるというもの。

一方、最近の支援金の募金事情はいかがなものか?おっさん高校在学中の大昔の頃、昭和52年と53年に出身校の能代高校が甲子園出場した際は、在校生の保護者宛に一口○千円二口以上でご案内が送付されておりました。また、当時は卒業生にも同様のご案内が郵送されていたはずです。

近年は個人情報保護の視点からも、卒業生名簿なるものの存在自体も危うい時代。因みに最近知ったのですが、出身大学の卒業生名簿では、おっさんは行方不明として記録されております。ましてや能代松陽は、能代商業と能代北高の統合校。古豪の伝統校と比べると卒業生から募るのが難しい側面があるのかと推測します。

そこで登場するのがクラウドファンディング

https://shoyo.kas-sai.jp/

クラウドファンディングなら手続きはクレジットカード1枚にスマホかPCから申し込みOK。おっさんでも大丈夫。銀行振込よりずっと楽。返礼品もあります。

クラウドファンディングで入金したのは初めて。夏は振り込みだったけど、クラファンはクレカ支払なのではるかに楽。肝はまだ認知度低いから告知をどうするか?また返礼品に選択肢がほしい。ふるさと納税と考え方は一緒。高野連さんのルールとすり合わせして、次の夏はひと工夫してほしいものです。

ただ、地元での協力金は地道に足で口コミで。クラウドファンディングとやらは、高齢者が多い地方にとっては、得体のしれないものの一つ。信頼できる方の案内と説明はやはり大きい存在なのです。

それでも、現在県外住みの卒業生や出身者の協力を得るにはクラファンはいいです。それだけに、先ずは告知アナウンスで、春の選抜甲子園出場での協力金の存在を知ってもらうこと。さらに特別感ある返礼品を考えることでしょうか。 では またです。