春のセンバツ出場校の発表まで、いよいよあと2週間となりました(1月27日発表予定)。私の出身地・秋田県からは、21世紀枠の地区候補として由利高校が、東北一般枠では秋季東北大会ベスト4に進出した能代松陽高校が候補に挙がっています。特に能代松陽は私の地元・能代市のチームであり、2011年にブログを開設して以来、毎年応援を続けてきた思い入れのある存在です。
ただ、例年東北地区の一般枠は2校に限られており、秋田県勢にとって春のセンバツ出場は狭き門です。能代市勢に限っても、これまで夏の甲子園には能代高校と旧・能代商業(現・能代松陽)がそれぞれ4回ずつ出場していますが、春のセンバツには一度も出場していません。今季はその壁を打ち破る絶好のチャンスといえるでしょう。
今大会の出場枠は、一般選考32校、21世紀枠3校、神宮大会枠1校に加え、記念大会のため東北・関東・東海・四国の4地区にそれぞれ1校ずつの増枠が設けられています。主催者側としても、なるべく多くの都道府県から出場校を選出したいという意図があると考えられます。
まずは21世紀枠について見てみましょう。
地区別の候補校は以下の9校です。
- 稚内大谷(北海道)
- 由利(秋田)
- 石橋(栃木)
- 木本(三重)
- 氷見(富山)
- 小野(兵庫)
- 神辺旭(広島)
- 城東(徳島)
- 高鍋(宮崎)
この中から、東日本・西日本から各1校、さらに残る7校から1校の計3校が選出されます。
地区大会に出場した実力校としては、稚内大谷・由利・氷見・神辺旭・高鍋の5校が該当します。また、春夏通じて甲子園未出場の学校は、氷見・高鍋を除く7校。主催者が好む「文武両道」の進学校としては、石橋・小野・城東が挙げられます。
実力面では、地区大会ベスト8に進出した由利と氷見が一歩リードしている印象ですが、21世紀枠では実力や戦績以外の訴求材料も重視されます。さらに、21世紀枠と一般枠では選考委員が異なり、野球関係者以外の方も含まれるため、プレゼンテーションでのアピールポイントが重要になります。
由利高校については、近年同地域から由利工業が選出されたこと、また東北地区が記念大会で1枠増となっていることを踏まえると、今回の選出はやや厳しいかもしれません。
以上を踏まえて、私の予想としては、東日本からは北信越地区(増枠対象外)の氷見(富山)、西日本からは同じく増枠対象外の九州地区から高鍋(宮崎)、そして進学校枠として石橋(栃木)を推します。
とはいえ、個人的に選ばれてほしいのは、最北端・稚内大谷です。厳冬の地で野球を続けることの大変さは、北国の人間にしかわからないものがあります。夏の北北海道大会での準優勝経験もあり、その歴史と努力をいかに選考委員に訴求できるかが鍵となるでしょう。
一方、能代松陽については、秋季東北大会ベスト4に進出した仙台育英・東北・能代松陽・聖光学院の4校からの選出となる見込みです。優勝校の仙台育英は確実として、準優勝の東北高校も同一県からの2校選出となる点で不安要素が残ります。ただし、記念大会で3枠あることから、決勝進出の2校はほぼ確定と見られます。
残る1枠については、仙台育英に1点差で敗れた能代松陽が有力と考えます。対抗馬の聖光学院は、甲子園での実績こそありますが、新チーム同士の直接対決がないため、現時点での実力比較は困難です。地域性の観点からも、北東北3県(青森・岩手・秋田)からの選出、さらに東日本の一般枠で唯一の公立校である点を踏まえると、話題性でも能代松陽が優位に立っているといえるでしょう。
ただし、選考は21世紀枠の決定後に一般枠が選ばれるため、由利高校が21世紀枠で選出された場合、同県からの2校選出は地域バランスの観点から難しくなる可能性もあります。記念大会による増枠と21世紀枠の両方で秋田県から2校が選ばれるのは、現実的には高いハードルといえそうです。
過去にはサプライズ選出もありましたが、前回の東海地区での選出が物議を醸したこともあり、今年の一般枠は比較的順当に決まるのではないかと予想しています。一方で、21世紀枠の3校の選出は、例年以上に難航しそうです。
では、また次回に。
