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2023年春のセンバツ出場校発表まであと2週間 能代松陽と由利はいかに?

さてと 春のセンバツ出場校の発表の1月27日まであと2週間。おっさん出身の秋田県からは21世紀枠地区候補で由利高校、東北一般枠3校では秋季東北大会4強の能代松陽が候補に。特に能代松陽はおっさんの地元のチームでもあり、特に2011年のブログ開設以来、毎年推しております。

それにしても東北の一般枠が例年2校の兼ね合いから、秋田県勢の春のセンバツ出場は狭き門。特に能代市勢は能代高校夏4回、能代商業(現能代松陽)夏4回の甲子園出場はあるものの、春のセンバツへの出場はいまだにナシ。今季は絶好のチャンス!

秋田県勢の甲子園戦績(センバツ):高校野球|秋田魁新報電子版

出場枠は一般選考32、21世紀枠3、神宮大会枠1。東北、関東、東海、四国の3地区をそれぞれ1校増し。記念大会の背景を考慮すると、なるべく多くの都道府県からの出場させたい主催者側の思惑もあるはず。

先ずは21世紀枠から。

地区別で確定した候補が、稚内大谷(北海道)▽由利(秋田)▽石橋(栃木)▽木本(三重)▽氷見(富山)▽小野(兵庫)▽神辺旭(広島)▽城東(徳島)▽高鍋(宮崎)9校。東日本と西日本から各1校が選ばれ、残り7校から1校が選抜。

候補校の背景を見てみると、増枠ナシの地区だと、稚内大谷の北海道・氷見の北信越・高鍋の九州  3校。この中で実力校の目安となる地区大会出場校は、稚内大谷・由利・氷見・神辺旭・高鍋の5校が該当。話題性となる春夏共に甲子園未出場は、氷見・高鍋の2校以外の7校は甲子園出場ナシ。また主催者側が好む文武両道としての進学校では、石橋・小野・城東が該当。

実力的には21世紀枠の候補校の中では、地区大会ベスト8の由利と氷見が抜け出しますが、重視されるのは実力や秋季大会の成績以外の各チームの訴求材料の有無。

また、選考委員は21世紀枠と一般枠で違うところがさらに複雑。選考委員は野球界以外の方もいらっしゃるだけに、プレゼンでの各チームの注目点をいかに訴求できるかどうか。

【名簿】高野連 選抜選考委員会メンバー⚡️センバツ2023年 | 高校野球ニュース

由利本荘地域では、同地域から近年由利工業が選出されていること、東北地区が記念大会で1枠増となっている背景からも、この度の選出は難しいかもしれません。

諸条件をまとめてみると、東では増枠の対象外の北信越地区から氷見(富山)、西では同じく九州地区から高鍋 (宮崎)、進学校の中での1校として、石橋(栃木)と予想します。

予想とは別に選ばれてほしいのは、最北端の稚内大谷。厳冬のこの地で野球を続けること自体がどんなに大変かは、北国の方しかわからない。夏の北北海道大会での過去準優勝の歴史と絡めて、選考委員にいかに訴求できるかどうか。

一方で能代松陽の場合、春のセンバツの選考条件は一般枠が3校からだと、フツーに考えれば秋季東北大会の準決勝進出の仙台育英・東北・能代松陽・聖光学院の4校からの選択。この中で確実なのは優勝校の仙台育英のみ。

準優勝の東北高校でさえ、宮城県が2校となる地域性を重視した場合の不安材料もあります。ただ、記念大会3枠ということで同一県ながら決勝進出の2校はほぼ確定。残りの1校は、優勝校に1点差で敗退した能代松陽を覆すだけの客観材料が、対抗の聖光学院に揃わないことから能代松陽と見ています。

甲子園での過去からの戦績を考えるなら、聖光学院ですが、新チームとなってからの対戦が無いだけに、現チームでの実力の比較は推測でしかありません。能代市からの春のセンバツ初出場、青森・岩手・秋田の北東北3県から地域性としての選出・さらに東日本の一般枠での公立校の選出候補は能代松陽のみ。話題性からも、聖光学院よりは能代松陽が優位。

ただ、センバツの選考は21世紀枠を最初に決めてから次が一般枠の選考となるスケジュール。21世枠は、私学が優勢の折から公立校救済と地域間の出場校数の不均衡を補う側面もあります。仮に能代松陽が出場できないケースは、同県の由利高校が21世紀枠で選抜された場合、地域性の重複から見送りされることもあり得ます。現実的にも記念大会増枠分と21世紀枠からの秋田県2校の選出は、かなりハードルが高い。

サプライズ選出も過去の選抜ではありました。前回の東海地区からの選出では後々問題になっただけに、今年の一般枠の選考は各予想通りにスンナリ決まりそうです。一方の21世紀枠の3校選出が、例年になく難しいのでは?ではまたです。