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朗希降板は時代の変化

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昨日の佐々木朗希投手の降板劇。記録よりも個人の選手生命を重視した決断。前人未到の2試合連続の完全試合であれば、昭和から平成の中盤あたりまでであれば、文句なしの続投。佐々木朗希投手降板に時代の変化を目の当たりにしました。

ローテーションや投手分業制が途上の昭和のど真ん中であれば、エース投手は連投・多投からシーズン30勝投手も数多い。ただその栄光と代償に、ピークが短い投手を数多く記憶しています。

ざっと思いをはせると、阪急 山口高志投手 ヤクルト 伊藤智仁投手 中日 与田剛投手 ・・・地元の秋田県出身では日本ハム 工藤幹夫投手と、沢山の名選手が太く短く選手生活を終えました

厳しいゲームの中、昭和の選手たちは泣き言一つも言わず首脳陣とファンの期待に応えるがごとく獅子奮迅の投球でマウンドを死守。正に男の美学さえ感じます。

ただ時代は変わった!昨日の投手交代はその象徴的な出来事の一つ。ネットからはこの交代は好意的な意見が多いです。(おっさんもその一人)

これに至る伏線は平成の頃からありました。日本シリーズでの完全試合からの投手交代リレー、高校野球での球数制限、タイブレーク制度、夏の岩手県大会決勝での登板回避(個人的には深場で考えると納得できない)、いづれも選手保護を優先。

また社会生活においても、度重なる過労死事故からの働き方改革。そして各種休暇の取得とハラスメントの撲滅。野球も社会も変わりつつあります。

ただ時代が変わろうとも、たとえ一瞬きらめきであったとしても、太く短かった名選手は、野球ファンからその勇姿の記憶が消えることはありません。

一方で、時代の変わり目でむしろ変わらなければならないのは、選手や若手社員よりも昭和の時代からアップデートできない、指導者や政治家や偉い立場の人なのかもしれません。

長い歴史となったプロ野球界。数多くの選手の中でも数十年に一度の逸材、佐々木朗希投手には、今後も記録と記憶に残る様な高いポテンシャルで長い期間での活躍を期待しています。では またです。