本日は秋季東北大会の準々決勝。推しの能代松陽は、ご存知の通り聖光学院との対戦で大敗。これで春のセンバツ初出場を逃し、秋季東北大会を去ることになりました。
能代松陽の観戦に出掛けた試合で、これだけの大敗を目撃したのは 2010年の夏の甲子園 鹿児島実業戦以来。
今日の試合で県内の打線を封じた投手陣が、あれほど打ち込まれるとは予想外。試合としてはそこそこの接戦を予想していたのですが…。
聖光学院の各打者が速球に対して、芯で捉えている打球がほとんど。140キロ近い速球も、緩急と有効な変化球を交えて効果が発揮できるもの。
打線も満塁で長打の聖光学院、ノーアウト満塁で押し出しの1点のみの能代松陽。強豪私学との差は長打力。
最近の秋田県勢で夏の甲子園で勝ち上がるチームは、全て好投手に支えられたチームばかり。強力打線で勝ち上がれるチーム作りは、いったいどうしたらできるのだろうか?
この差は一冬越えた来夏に向けて一層のレベルアップを期待しています。
今日の敗戦は、投攻守共にまだまだ甲子園で勝ち上がれる段階ではないことの証明。
部活動として学生野球は、勝つことや競技者としての高みを目指すことだけではないのですが、甲子園出場と勝利を目標にしている能代松陽チームであれば、この大敗で課題が山積み見つかったはず。
地区大会・県大会は制したものの、秋の段階では、県外の強豪私学にはまるで歯が立たないことが、はっきりしました。
エラーや四球から崩れた訳でもなく、打線が三振の山だった訳でもなく、正面から激突しての大差での5回コールド負け。
おそらく選手もベンチもこれほどの差は想定もしていないから、ジャンケンに勝って接戦に優位な後攻を選択したと予想します。
2010年鹿児島実業との敗退後の能代商業は、弱者の戦略の先攻を翌年の夏は貫きました。やはり地方の公立校の野球が、強豪私学の野球に挑む場合は弱者の戦略が大事。
今日の試合は先攻を取って先制点をとっていれば、序盤に大量点を取られることもなく接戦に持ち込めたかもしれません。
それでもまだ秋の段階、夏の大会まで残された時間はたっぷりあります。一冬越えた夏に向けて、個々とチームの課題の克服をすることが、夏の甲子園に出場そして勝ち上がることの条件の1つ。
コロナ禍も収束されるであろう春からの練習試合は、青森・岩手の隣県の強豪校との練習試合をする機会があればなお良し。
これから長い冬を挟み公式戦は春の県大会、春の東北大会、そして夏の選手権。
夏の甲子園出場と勝利には、春から圧倒的な力で秋田県内を席巻しないと、全国の強豪私学とは渡り合えないほどの、現段階での力の差を感じます。
一冬越えた能代松陽チームに、その変貌を期待しています。
それにしても、秋季東北大会に優勝することは、夏の甲子園の1勝することよりもはるかに難しい。ではまたです。