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2021夏の甲子園・本日8月14日も雨天延期 順延の影響 

大雨とコロナ禍でのお盆休み

本日は2021年8月14日。例年通りであれば、お盆休み夏季休暇2日目。ただ、2019年までの夏とは全く違う2年目のコロナ禍、さらにニュースで流れる西日本での甚大な大雨の被害。

お盆の帰省や遠出も難しく、さらに甲子園での高校野球の中継の観戦もなし。先週までの東京五輪でさえ、別世界のつかの間の熱狂だった感さえあります。

 

【一番当たる】兵庫県西宮市の最新天気(1時間・今日明日・週間) - ウェザーニュース

さて、西宮市の天気予報では明日8月15日午後からは曇り、16日は曇り、17日-18日は雨時々曇りとずっと不安定。

最短での甲子園大会の再開は、明日の午後か明後日からで、それでも再び雨天中止となりそうな天気です。4日間既に延期中止となっていることから、主催者側は1試合でも多く試合を消化したいはず。

明日15日の午後か16日には雨天の合間であれば、この先の日程からグランド状態がよろしくないコンデションの中でも再開するのでは?

明桜VS帯広農業 順延の影響

大会再開後の1試合目は、先にノーゲームとなった秋田県代表の明桜と帯広農業の仕切り直しのゲームから。


ノーゲームになった試合の経過では、明桜の5点リード、エース投手がノーヒット無失点に抑えた、圧倒的に優位だった内容での中止。このままゲームが進行していたならば、十中八九で明桜の勝ちゲーム。ただここがノーゲーム再試合の不合理なところで、圧倒的な優位がリセットされてしまうところ。

特に帯広農業の投手にとっては、失点したのは序盤の1回と2回、その後は低めへのコントロールが安定して無失点。一方の明桜のエースはノーヒットに抑えた素晴らしいピッチングとはいえ、全打者とのリアルな対戦があったこと。

帯広農業打線としては、対戦前は150キロのスピードボールに意識を置いての対策だったと予想しますが、リアルでは予想以上に変化球での組み立てが多かったことが擦りこまれました。

雨天延期の休養日の間にその対策は講じてきますので、初戦とは相違する拮抗したゲームとなるかもしれません。

 

大会日程と球数制限

あらためて、大会終盤の日程を整理する。

【1】第9日・8月21日 2回戦3試合
【2】第10日・8月22日 3回戦4試合
【3】第11日・8月23日 3回戦4試合
   ※休養日A消滅
【4】第12日・8月24日 準々決勝4試合
【5】8月25日 休養日B
【6】第13日8月26日  準決勝2試合
   ※休養日C消滅
【7】第14日・8月27日 決勝

「休養日C」が消滅したことにより「1週間500球以内」の球数制限で、影響が出る学校が出てきた。

 

一方で気になるのは、大会日程とそれに伴う球数制限500球。現段階でも上記のような過密スケジュール。まだまだ天候の状況の見通しが立たない現状から、再開の場合もさらなる過密スケジュールは予想できます。

休養日が完全消滅する場合を考慮すると、3回戦を2日間・準々決勝・準決勝・決勝と最大5日間で4試合消化。

1回戦・2回戦を終えた時点で、優勝校の必要条件はハイレベルの複数投手を有するところに絞られます。

 

2021夏の甲子園 選手権大会の行方

これほどの雨天延期が続くと、心配になるのは大会そのものの継続と運営の可否。ネット・SNS上では様々なコメントが飛び交います。

下記の記事がもっとも現実的な内容のものの一つ。限られた開催日程、取り巻くコロナの感染拡大、長びく大雨の影響と甚大な地域被害。これを考慮すると、大会自体の途中打ち切り中止も覚悟しなければならない事態かもしれません。

 

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夏の甲子園】雨が続く今大会「1日5試合」「京セラ開催」の可能性は? 元運営幹部に直撃 | 東スポの高校野球に関するニュースを掲載

まず第一に日程再編がセオリーとの考えを強調。「後ろの連戦を回避するのがいいのでしょうが、後ろにある休養日を持ってきて埋めていくというのが基本です」とした。ただ、休養日を使い切るほど順延が重なれば「基本」が通用しない事態となる。

 過去を踏襲すれば、決勝戦から最低でも「中3日」をあけて甲子園球場をタイガースに返上することを暗黙の了解としてきた。これは現時点で大会本部が決勝を27日までに消化させたい方針であることからも分かる。これは以前まで外野フェンスやベンチ周りの広告を高校野球仕様にする必要があった〝名残〟の1つとも言える。

 田名部氏は「プロ野球の方はちゃんと計画を立てておられるわけなので、そこは簡単に言えない話」と断った上で「今はそういう物理的な障害が少なくなっている」と語った。阪神サイドとの協議が不可欠だが、暗黙の「中3日ルール」の3日間を使って、決勝日をさらに後ろにずらす選択肢も考えられる。

 一方「1日5試合」の可能性について、田名部氏は「球場職員は第1試合の8時開始の場合は(グラウンド整備など)準備のために6時に球場入りします。7時開始にすると5時に来なければならない。そうすると(職員が通勤する)電車が動いていない」と説明。さらに「私どもの時は、最終試合が3試合であっても4試合であっても、最終試合の開始時間が(例えば)夜7時とか夜8時とかを超えてはやらないというふうに腹決めはしていました」と振り返り「そう考えると5試合というのは現実的ではない」とした。

 また「京セラ開催」については「過去を振り返れば、西宮(球場)と併用(1946年、58年、63年)でしたからね」と一定の理解を示しつつも「現状、京セラドームと言いましても、スケジュールは入っているでしょうから…」と、こちらも現実的ではないという。

 最後に「コロナを含め、今まででは考えられないことが起きてきている。その都度、阪神電鉄さんや甲子園球場さんと話をしながら、今の幹部の皆さんが状況を見極めて行くことが大事」と語った田名部氏。想定外の事態への対応が続いている現運営陣を気づかっていた。