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秋田県高野連さんから地区大会廃止のアナウンス

 

2022年より秋田県各地区大会廃止へ 

昨日の秋田県高野連さんからのアナウンス

高校野球、来春から地区大会廃止へ 少子化でチーム数が減少|秋田魁新報電子版

 

秋田県県高野連は23日、来年から春季、秋季地区大会を廃止し、全チームが出場する県大会を実施することを決めた。同日、秋田市の秋田ビューホテルで開かれた評議員・理事会で承認された。

 県高野連は少子化によるチーム数の減少や、それに伴う地区ごとの出場校数のばらつき、地区を超えた連合チームが増えていくことが予想されるためなどと説明。昨春から導入された「1人の1週間の総投球数を500球以内」とする制限で、地区大会の投球数が県大会に持ち越す例もあり、公平性の観点からも地区大会をなくす形が望ましいとした。

 

地区大会廃止の影響

秋田県で春・秋の地区大会が廃止となるとどうなるか?これは単に高校野球の1つニュースなのですが、様々なことが垣間見える出来事。

個人的には観客の立場から地区大会が無くなるのは、観戦の機会が少なくなることは残念。選手は序盤戦に敗退のチームは、その分公式戦の試合数が減少します。この辺りの懸念事項は、地区のリーグ戦を増やしたり、地区を越えた交流戦などゲームの出場機会を増やすことが関係者の大人の努めとなります。

特に春の選抜の事実上の予選となっている秋の大会がキツい。地区大会→県大会→東北大会の決勝2校が春の選抜へ。この登竜門の中で、最初の地区大会は敗者復活があるだけに夏の予選と同様に一敗もできません。

もっとも東北6県で2枠の狭き門。本気で春の選抜出場に照準をに合わせているとしたら、甲子園常連の私学強豪のみ。今現在もそうでしょうが、甲子園出場やその上のステージを目指している選手達は、一層強豪校に集中する流れが加速すると思われます。

公立校の唯一の頼りが、エース投手1人に依し勝ち上がっていくパターン。これも全国では100回大会の金足農業がおそらく最後。むしろ秋田県出身者としては、最後に金農の準Vを見ることが出来たことに感謝すべきことかもしれません。

様々な分野で進む二極化

これからは全てがザックリ2極化が進む未来。学生スポーツの部活もその1つ。甲子園を目指さず野球そのものを楽しむ部活、甲子園とさらに上のステージを目指すアスリートとしての部活。本来はその両方が備わることが理想なんですけど、なかなか現実はそれを許してはくれません。

2020年代はコロナ禍もあり、今までの既成のシステムが一変しそうな勢いです。突然劇的に変わることではなく、少しづつ変わってきたことが振り返ると大きく変様していたということ。

おそらくは地方のスポーツ大会の小さなことまで影響があるでしょう。それにしても,秋田県を含む地方の少子化からの人口減少は深刻だなあ。もっとも日本の国内全体が多死化社会で少子化社会。

この問題は解決策もなく、個人的には対策する必要も無いと考えています。いわば社会の仕組みが変わった結果こうなった。社会の仕組みは、今現在この地に生存している方が作り出し選んだもの。

むしろこの事実は受け止めて、どうこの先に社会や個人が成り立っていくかを議論した方マシ。人口減少は現行での自然な成り行き、それを止めようと少子化対策にムダな予算を計上するよりは、目の前に切迫している危機や、もっと大きな未来への対策に費用かけた方がいい。

経済と人口はリンクしており、少子化と婚姻もリンクしており、婚姻と経済と社会制度もそれぞれリンクしています。この現状は、全てがリンクしている以上、一部だけに予算をかけても解決にはなりません。

2021年は秋田県最後の春秋地区大会

★ 備忘録 「熱球通信」 ・ 特定非営利活動法人秋田県野球フォーラム ★ : 秋田県高校野球連盟 /令和3年度硬式部会事業計画(案)春季東北大会秋田県開催

 いづれにしても2021年の今年度は、秋田県の選手にとって最後の春と秋の地区大会。最後の春の地区大会は、4月26日(月)組み合わせ抽選会。5月1日(土)~8日(土)地区大会のスケジュール。昨年はコロナ禍で春の大会は中止。今年もコロナは収束していません。先ずは、無事開催できること。

それにしても春の地区大会の日程は、5月の大型連休に当たり、観戦する方も楽でした。もっとも運営する関係者の方はGW返上で開催に尽力していたことです。単に少子化だけが理由でもなく、働き方改革の一端もそこにはあったのかもしれません。では またです。

 

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