いまだに続く長時間労働の大手企業
コロナ禍でここ最近はこんなニュースはなかったはずなのに・・・。150時間を超える残業だと、稼働日数が平日で約20日で換算、1日7.5時間の残業。5時終業から7.5時間だとクローズ時間は0時30分となります。これが都内勤務の場合は、さらに通勤の時間があるわけで、おそろしく長い拘束時間となります。
1年を通して繁忙期の一時期であればまだ理解もできますが、これが数か月以上続くとなる世界は異常。これでまともにいろという方が無理があります。
ブランド企業での負のスパイラル
それにしても辞めるっていう選択肢も確かにありますが、若手時代であればまだしも、この年齢だと退路が断たれている現実、さらに大手ブランド企業に勤務している自負もあるだろうし、なかなか退職のカードもキレないのが本音です。
ブランド企業に勤務する社員の悲劇は、こんな負のスパイラルに入ってしまうのも要因にあるのでしょう。
一方で、管理職や周囲の同僚は何もできないのか ?そんな疑問も度々あがるのですが、これまた残念ながら力にはなりえません。周囲も同じ社内風土の同調圧力の中で存在していますので、一般社会の倫理観や正義感はこの世界では通用しないことがあります。
これから先は?
これから先の働き方改革から、こんな悲しい事例は皆無になってほしいとは思いますが、いつまで経っても無くなりません。おそらくは、刑事罰など罰則制度がゆるいからなんでしょう。管理者も経営者、さらに法人もとりたてて厳しい処分になることは多くはありません。このような事態については、法制を整備し営業停止処分など重たい罰則がないと現実的には同じような悲劇は後を絶ちません。
さて、最近の企業の求める人材っていうのはどんな人を求めているのでしょうか?上の指示通りに何も考えずに、黙々と機械のように働く人材がホントは一番求めているのでしょう。独創的な発想など特異な人材は不要 !
どうりで日本の製品やサービスってここ何年も魅力あるものが少ないです。70年代~80年代って製品もサービスも、もっと輝いていた時代がありました。今は便利であったとしても、そんなワクワクするような物など存在しません。製品やサービスの形は設計者や技術者の心の在り方に由来しているのことが理解できます。
願わくば、せめて消費者の一人としては、こんな会社の製品やサービスはまっぴらごめん。社員がこんな酷い目にあっているのに、ユーザーの満足いく製品やサービスなんて提供できないでしょう。一新すればいいのでしょうが、この長年の企業風土はそんな簡単に変えれない根雪のようなもの。根雪が溶ければアイデンティティも無くなってしまいます。いっさのこと市場から消えてしまっても、ユーザーは特に困りません。そう考えると、こんな組織はこの世に存在してはならないとも言えます。いつの時代も労働者には乾杯の朝を迎えることはないのでしょうか ?
それでもアジアの片隅で生きている
国内のおっさん達の状況も厳しいけど、周辺もきな臭い。それでもアジアの片隅で生き続けています。
こんな時の一曲 アジアの片隅で 吉田拓郎
https://www.youtube.com/watch?v=3492bAk8ZiM