四方山話に時々音楽と高校野球

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夏の高校野球には真剣勝負の舞台がやっぱり必要

 

 

最後の試合は真剣全力の舞台が必要

上は少し前に書いたブログ記事なのですが、昨日の日曜日、各地で高校野球の練習試合も開催されており、Twitterのタイムラインであがってくる情報も、例年の大会前の練習試合と相違し、なかなか熱いものが伝わってきます。

考えてみれば、選手たちがこれまで真摯に野球に取り組んだことに対しては、最後のゲームは真剣勝負で終わるべきものかなと感じています。甲子園が開催中止が決まった今、何らかの形の真剣勝負の場での大会は、聖地開催はできなくともやっぱり必要です。

また、幼少の頃から野球に情熱を注いだ選手はもっと上を目指すだろうし、当初から高校野球で競技生活を引退する選手も、現段階では不完全燃焼のままでは本人が一番不本意でしょう。

夏の甲子園は優勝校の1校を除いて、目の前の試合に、全力で向かっていった結果、全てのチームが敗退します。そこで一つの区切りをつけて次のステージに向かうのが毎年のこと。今年に限ってはそれさえもないということは、由々しき事態。

日程上可能な全国大会は国体が唯一

高野連が既に自らの責任回避の為、何の試行錯誤もないまま今日に至っています。私も含めて外野からは様々な意見や提案は目にしますが、なかなか現実的には難しいところ。ここは、現場を預かっている大人たちが開催に向けての注力が必要となります。

現チームで全国大会に臨めるとすると秋開催の国体での特別競技枠が唯一の機会となります。例年であれば開催県と甲子園8強と、それに準じたチーム合計12校の参加となります。

先ずは決定事項としては、夏の甲子園が中止となったことから、8強選出ができないという事実があります。ならばこれから開催される独自開催の地方大会から次のステージの地区大会を開催し、その中でトーナメントを開催すれば国体=全国大会への代表校は決められるはずです。

具体的には地区別代表トーナメント

具体的には、明治神宮大会の地区割りとほぼ同じ北海道、東北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州の代表。さらに出場校数が多い、東京、大阪、神奈川を単独とすれば例年の国体の選出の12校と同数となります。

秋からの新チームとの兼ね合いもありますが、ここは現3年生の最後の大会を優先すべきでしょう。

現3年生が新チームのサポートとして甲子園を目指すという志の高い選手もいるように、それぞれのチーム事情も勿論あり、どちらを優先するかは選手とチーム次第。

地区大会を開催するにあたっては、長距離の移動など懸念される材料を一つでも払しょくすることも必要なことから、隣県同士の対戦からスタートすることも選択肢のひとつであると考えます。

また一方で、コロナや何らかの事情で鹿児島での開催が困難となった場合は、開催地にはこだわらず、別途どちらかの地域での開催がよろしいかと。日本全国に高校野球の公式戦が開催できる野球場は沢山あります。さらに甲子園で特別に開催できるなら、さらに素晴らしいことです。

ただ、既に独自地方大会が中止になっている福岡県の例もあるように、出場ができないチームもあります。

全てに機会均等になるのが当然理想なのですが、一人でも多くの選手に機会を与えることもこの状況下では必要とも考えます。残された時間が少ないですが、どんな形でも今まで真摯に野球に打ち込んだ選手たちには、この先にその証となる舞台があることを願っています。

 

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1964年夏の甲子園前の全国大会

余談ですが、国体での高校野球は例年 夏の甲子園大会終了後の開催です。ただおっさんの知る限り、唯一 甲子園や夏の地方大会前に開催された年があります。

 

高校野球百科事典さんより http://koushien.s100.xrea.com/

※ この年の国体(高校野球硬式)は、秋に東京オリンピックが行われる関係で、会期を繰り上げ開催を秋季から春季(6月)に変更して行われた。

参加校は春の地区大会各優勝校の9校に、東京、大阪、地元の新潟の優勝校3校を加えた12校(東京、大阪、新潟は単独で国体に参加できたため地区大会には参加しなかった)。夏の大会の前哨戦である春季大会の全国大会版ともいえる大会である。

こんな古いことを持ちだしたのは、軟式野球じゃなくて硬式野球で能代高校が、あの名門の愛知・東邦高校を破って8強に進出した大会ということで、記録として覚えていたからです。

この新潟国体は春の東北大会で初優勝しての出場!残念なのは夏は決勝で惜敗し、甲子園出場を逃していること。

http://koushien.s100.xrea.com/kokutai/19.htm

2020年のチームで全国大会は昨秋の明治神宮大会だけです。現チームと選手の為にも全国大会の開催の実現を !  では またです。