おっさんの地元秋田県能代市にある、 バスケットボールの名門校 能代工業の記事を見ました。統合に伴う新校名、さらにヘッドコーチの突然の交代劇。いかなる場合でも選手ファーストを貫くのは、周囲の大人の役目。ましてやコロナ禍で不安定な時期です。大人の事情の余計なことこそが、この時期では最もNGなことです。
下は2015年に掲載された能代工業を語る秀逸の記事。秋田県と能代市の誇りを名実共に次世代に繋げてほしいものです。
最近の能代工業のニュースから
コロナ禍の中、この短い期間で上記のようなニュースがありました。先ずは来年度に統合予定の名称が能代科学技術に決定のニュース。経営権が変わる私学ならまだしも、県立高校同士の統合。最近もブログでも記事にしました。
能代工+能代西≠能代科学技術 卒業生や地元が納得する新校名を - 四方山話に時々音楽と高校野球
全応募数にあった中から僅かに2件の応募があった校名を採用。
県は能代工をフツーの公立校に戻したいのか?
さらに直近のニュースではヘッドコーチの突然の交代劇。選手も納得していなし、事前の擦り合わせもできていない中での出来事。人事の決定権を持つ秋田県は、こうした事態になったことに対して、学校から選手や父兄に何らかの納得できる説明は必要だと考えます。
校名の件といい、この度のヘッドコーチの人事といい、能代工業バスケットボール部のこれまでの偉業に対して、リスペクトが全く見られません。
おっさんが初めて秋田県外に住んだ頃は、出身地を聞かれ答えると能代市 ? バスケットの能代工業がある街というレスポンスが帰ってきました。首都圏や県外の知名度は抜群でした。
その名前をわざわざ捨てて、どこにたどり着きたいのか ? むしろ能代工業をフツーの公立の実業高校にしたいのかと邪推してしまうほどの、何か意図を感じてしまいます。
全国でも稀有な存在の能代工バスケットボール部
公立高校の部活としては異例の越境入学してまでのバスケットボール部への入部。
他の秋田県内の公立校と比較しても、特別な存在かと思います。特別な存在はNGで、公立は横並びにならなきゃいけないんでしょうか ?
さらに、多くの能代市民の県外出身選手への受け入れの気持ちは、遠いところから入部してくれる選手達のその志から、地元の選手・地元のチームの一員として歓迎していると思います。
小さな町の公立校が全国を度々制したのは、すぐに思い出すのは高校野球では徳島県の池田高校、そしてバスケットの能代工業だけです。
その偉業から特別で奇跡の存在と言っても過言ではありません。
名門の部活のチームはクラブチームが理想
ただ、将来を見据えた際に、学生スポーツを教育と競技の両面を学校が維持管理していくには、競技レベルが高まる中難しい課題かと思っています。教職員の業務も多岐にわたって多忙だと伺っているなか、競技者としてのレベルアップには適切な指導者の存在が必要です。
スポーツに限定すると、高みを目指す競技者にとっては現行の公立の部活動では様々な競技以外の制約が多すぎ。この度のヘッドコーチの人事の件にしても、競技としてのチームと指導者の存在と学校の組織運営の板挟み感は否めません。
選手ファーストで考えると、近い将来には学校の部活動の一部は学校運営とは別に、地元やOBや経験者に、もっと門戸を開いたクラブチームとしての存在が理想かなと感じています。 では またです。