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高校野球・浜省推し・スピリットは1980年代

「あなたの故郷の甲子園指数」はなかなか興味深い企画!

TwitterのTLで流れてきた記事 日刊スポーツを早速購入してみました。概要は上記のホームページにもありましたので、ご興味ある方はご一読を

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どの分野でも数字は正直

コロナ禍の影響で軒並みスポーツイベントが中止や延期の折ですが、なかなか興味深い企画です。ざっくりとした過去からの知識ですが、特に出身の秋田県についてはぼんやりした感覚はありましたが、数値で出された出身地別のデーターっていうのは初じゃないでしょうか?どの分野でも数字は正直です。

 

<計算方法と注釈>

出身中学から算出した夏の甲子園出場指数/北東北編 - 高校野球ライブ速報 : 日刊スポーツ  より

 ◆対象 95~19年の25年間の夏の甲子園出場者。人数表記は「のべ」。

◆方法 球児が各媒体に公開した「出身中学」の在籍自治体で分類。今回の企画の趣旨上、「地元」がより明確になる公立中のみを市区町村で分類し、国立・私立中出身者は参考数として合計人数を掲載した。

◆人口 総務省発表の「平成31年度住民基本台帳に基づく人口」。

◆輩出指数 「各自治体の輩出数」を「15~19歳男子人口×25年×0・6(15歳と19歳を除くため)」で割り、10万を掛けたもの。数値が高いほど、人口比での輩出率が高くなる。 下記が今まで掲載された数値のまとめ

 

輩出指数 (出場人数)    

北海道合計 47 (823)

青森    49 (220)

秋田     138 (437)

岩手    71 (312)

山形    65 (256)

宮城    43 (358)

福島    53 (378)

東京都   21 (902)

 

 秋田県が輩出数値でトップなので、一瞬歓喜しましたが、考えると人口比に対しての指数です。東京と北海道は2校、東北は各県1校と出場校数とベンチ入り人数は定数。人口が少なくさらに私学が少ない公立主体の県であれば、県外出身者が少なく、県出身者で占められることから、おのずと数値は上がります。

 

 興味深いのは市町村別のデーター

秋田県の指数数値138を超えて、ダントツなのが八郎潟町889、井川町635、大潟村577、男鹿市348と南秋田郡と男鹿市が高い結果。

この数値は秋田県出身の一流アスリートの輩出とも被ってくるのはお気付きの通り。秋田県に限って言えば、海沿いの地域の比較的に荒っぽい気質が、競争を求められるスポーツの世界には向いてるってことなのでしょう。

次に人数はというと、秋田市127名、大仙市57名、由利本荘市41名、能代市35名となります。一方で大館市指数18、4名 鹿角市指数20、2名となります。

特筆すべきは、上小阿仁村と東成瀬村の2か所を除いて、全ての市町村で甲子園への出場人数がカウントされていること。これは地元新聞社主催の全県少年野球大会の功績が大きいと考えました。

また、データーから読み取れる概要は、秋田県の直近25年は秋田市勢4強が占めて、これを周辺の市町村がさらに支えている構図が数字上でも理解できます。それを追うのが由利本荘地区と能代山本地区、本荘高校と能代商業の出場がここで数値としても表れます。 

この先の数値の変化

昔は秋田県の公立校は3学区、おっさんは能代市出身なので能代市内の高校以外に進学するという発想がそもそもありませんでした。

ただ2005年から秋田県1学区となっておりますので、基本進路の選択は自由。また県内・県外問わず私学への門戸も開かれています。

子ども時代の草野球など遊びの環境が大昔と比べると激変したことから、地域によってどれだけスポーツがプレーでき指導できる環境の有無は、長期の数値に反映されると考えます。

かつての突出した才能で突然頭角を表す選手もいたでしょうが、現在は見出してくる指導者や環境がなければ埋もれてしまいます。さらに親御さんの教育方針や競技への情熱もかなりの比重を占めます。

甲子園出場は選手の家族も支えている

今年に限っていえば、甲子園大会の可否も未決ですし、予選開催も定かではありません。大昔と相違して部活を続けられて甲子園を目指すステージに立てるのも、親御さんを中心とした家族の援助と協力と応援があればこそ。

大昔であれば子どもの草野球の延長が中学の部活であり、さらに高校野球の部活に繋がります。草野球の環境は既に消滅したように、野球で甲子園を目指すことができる選手には整った環境が必要かと思っています。

近所のおっさんに指導してもらう地域社会のコミュニティーもありませんので、親御さんの教育の考え方がスポーツの世界でも色濃く反映されます。

古い例えだと、星飛雄馬や花形満は生まれても、左門豊作や番場蛮が出てくる時代ではもはやありません。星飛雄馬は父一徹の情熱と指導力、さらに花形満は花形モータースの財力による環境がありました。今の時代に左門豊作や番場蛮が存在したとしても、アスリートを目指せる環境になく、才能は埋もれたままだったでしょう。

現実社会で甲子園出場の為には、クルマで送迎してくれたり練習試合や日々の練習を支えてくれたり、家族が一体となって目指している面も多々目にします。小学生の頃からクラブチームに通わせたり、時に県外や遠地に越境入学の為の費用を負担している家庭も多いはずです。

仮に予選や全国大会が無観客試合で開催される場合でも、今まで支えてくれた親御さんや家族にはスタンドで観戦させるべきかと個人的には思います。

最後は数字やデーターの話と乖離してしまいました。では またです。