春のセンバツがまさかの中止の発表。甲子園出場が決まっていた32校にとっては、全く気の毒な結果となってしまいました。
折しも東日本大震災から9年が経過した3月11日。ふと思い出したのが、被災地でもあり、1988年に降雨コールド負けで夏の甲子園を去った岩手県立高田高校のこと。作詞家の阿久悠さんが、このゲームのことを取り上げているので、ご存知の方も多いと思います。
この中止で、甲子園に出場が決まっていたチームへ、甲子園は大きな貸しができてしまいました。例年 センバツ出場校が夏に戻ってくる確率は高くはありません。今夏だけはきっと違うはず。センバツ出場校の多くが夏の甲子園の出場を勝ち取ることを願っています。
特に21世紀枠選出の帯広農、磐城、平田にとっては絶好の機会だっただけに、夏は実力での出場を期待しています。センバツ出場校は甲子園に貸しがある、この貸しはきっと夏にもどってくる。
主催者側も最後まで開催を検討したものの、世間の空気感を読んで中止を決定した経緯もあったと思います。プロ野球のオープン戦、大相撲春場所も無観客で開催しています。もっと選手ファーストなら、主催者側が体をはってでも無観客試合での開催を選択する決裁もあったはず。ただ、選手の保護を最優先としながらも、懸念することが発生した場合の責任は主催者側に全てくることから、様々なリスク回避への舵をきったケースだと思いました。
中止が決まってしまったことはもう仕方がありません。まだ最大の目標の夏が残っているのがせめてもの救いです。夏の予選の開催、そして夏の甲子園の開幕へ、先ずは目の前の困難からの1日も早い収束と終息を願い、目指すしかありません。人生万事塞翁が馬、まだまだこれから・・・。