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気がつけば旅立ちの季節の3月 頑張れ地方出身の若者

 

身近になった首都圏が地方の流出に拍車がかかる

 連日の新型コロナウィルスのニュース。感染状況と自粛のニュースばかりの中、気がつけば3月は旅立ちの季節。ひと頃より少なくなったとはいえ、今年も大都市への若者の流出があるんだろうな。大昔は、オッサンもその一人でした。最近は空路や新幹線もあり首都圏との時間は短縮された分、出るも戻るも昔ほどストレスがなくなった感もあります。オッサンの頃の1980年代の初頭は、新幹線も開通してないので秋田→東京間は在来線の特急で8時間以上を要していました。気軽に戻ってこれない距離と時間。今は東京が身近になった分、皮肉にも地方の衰退にもさらに拍車がかかっています。

 

 フツーの地方出身の若者は東京の富裕層にはかなわない

 それでも首都圏での生活は、約15年くらい続きました。ただ、その後Uターンして現在の地方暮らしに至っております。高校までを地方で過ごすと、同級生を中心とした周囲の環境は、多少の貧富の差はあれど、ほぼ同じようなライフスタイルです。

これが東京を中心とした大都市圏だと全く違います。地方出身者の想像を絶する東京の富裕層との環境の違いと、さらにバックボーンとコネの差に気づかされます。プロ野球選手の子息、大臣の孫、大手都市銀行の頭取のご子息が、あたり前のように身近にいます。よほどの才能がない限り、地方出身者のフツーの若者は、成功の為に勝負する土俵にもあがれません。

一方で、それを覆すことができる才能や努力っていうのは、リスペクトされるべき稀有なこと。プロスポーツ、芸能・音楽、ゼロから事業を成功させた実業家、いづれも本人の実力でのし上がった存在です。東京は不思議な街で、ある程度上り詰めた存在には、人も金も寄ってきて上昇気流でさらに上に行きます。一方で、下に回ればどんどん下降していく負のスパイラル。結果多くの才能無き若者は、都会のブラックホールに吸い込まれてしまいます。そのあたりの格差が、大都市圏は地方より顕著に表れます。

それでも頑張れ地方出身の若者

 ただ、それでも地方の若者はある時期東京を目指すもの。オッサンは地方に戻ってきましたが、地元を離れて上京したのは良かったと今では思っています。上京の機会を逸してずっと地元に残っていたら、あの時にああすれば現在は違っていたはずと、おそらく今も悔やんでいたことでしょう。時間を経て後悔するよりは、先ずは行動と実践。その方が敗れた場合も納得できるし、尾も引きません。日々進む格差社会ですが、時間だけは、全ての人にとって永遠に平等。

そんなこんなで、地元秋田県出身でチャレンジしているアスリート、アーチストは陰ながら応援しているし、活躍も気にしています。今年も多くの若者が地方から東京を目指すんだろうなあ。では またです。

 

   
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