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民放キー局ネット同時配信で地方局は生き残れるか?

2月に入って既に様々なニュースが駆け回っています。一番の心配事は、下記の新型コロナウイルス。様々な情報が錯綜する中、自己防衛はマスクと手洗いというベーシックなことでしか対処できない、私を含めた多くの人々。春までには、なんとか収束することを願っています。

新型コロナウイルスに関するQ&A|厚生労働省

 

www.nikkansports.com

 

さてと 2020年代も始まったばかり、様々なことの変化が徐々に起こりそうな年代です。少しつづであれば、なんとかその変化にも対応できそうですが、そのスピードは予想以上に早そうです。最近のニュースで気になってことは、上記の民放キー局ネット同時配信の記事。

 

 

 

 

 1980年代の大都市と地方の情報格差

 

思えばインターネット普及前の大都市圏と地方の情報格差は歴然でした。なにせ、1980年代の私の出身地の秋田県は、日テレ系とフジ系の民放2局体制にNHK。一方で大都市圏はフルネットで民放5局が普通です。ようやく90年代にテレ朝系が開局しても、未だにTBS系列とテレ東は2020年代の現在でもありません。オッサン世代の秋田県出身者はレコ大も具志堅の世界戦もザ・ベストテンも全員集合も知らないままに、小学校~高校までを過ごしました。ウルトラマンやアニメも月遅れでの視聴となります。

おそらく、現在のままの人口動態と経済市況であれば、民放のフルネットは夢のまた夢。2020年になり、ここで出てきたNKKさらに民放キー局のネット配信計画。積年の問題が一気に解決 ! できれば、多感な十代の頃に欲しかったです。

 

地方局の存在意義

 

ここで問題になるのが現在の地方局の存在意義。地方局のオリジナル番組はローカルニュースくらいで、番組制作にはおそらくスタッフもキャストもさらに設備も予算もないのが実情では ? と素人ながら思います。キー局のインターネット同時配信がフルタイムで実現となる時代を迎えた時に、地方局はかなりの統廃合が予想されます。いったいどうやってこの時代の波を乗り越えるのか?これから先の地方エリートのテレビマンの勝負どころ。

それには、地方局ならではのコンテンツにシフトするしかないでしょう。スポーツ中継、カルチャー、ローカルニュースしかないだけに、どう組み立てするか。一方でキー局の顔色をうかがわず、自由にできる裁量も与えられます。キー局にはできない、なおかつ視聴者も興味があるコンテンツ、当然ながらスポンサーもつくコンテンツ。

すぐに思いつくのは、地元プロスポーツチームの完全中継、バスケットとサッカーがあります。さらに秋田県では人気がある、高校野球の春夏秋の予選からの完全中継。高校スポーツだけでも良質の中継は期待できます。全てが東京や大都市圏に集約されて発信されてますが、負の材料ばかりでもなくこれを機会にってことも、これから沢山でてくると思います。

ただキー局の指示のまま動いていればよかった、地元エリートの地方局のスタッフにこの時代の変革への対応は厳しいでしょう。むしろケーブルテレビのようにキー局傘下になっていない局のほうが、ローカルなコンテンツについてはノウハウ持っていそうです。2020年代の変革は、全ての分野で思っている以上のスピードで進みそうです。 では またです。

 

 
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