四方山話に時々音楽と高校野球

高校野球・浜省推し・スピリットは1980年代

黒い人脈と野球選手を読んでみました

 

 

 

 

先日もジャイアンツの選手の野球賭博への関与のニュース。たまた書店にあったので手にしたのですが、旬な本だなと思って購入しました。

野球賭博のことが主なテーマなのですが、私はギャンブルはやらないので、知識がない分興味深いです。パチンコ、麻雀しないし、競馬は一応ネット購入できるアカウントがある程度。まあ勤め人の小遣いなど、たかだかしれてるし投資が少なきゃ見返りも少ない1万円予算で出掛けて、トントンかマイナスだったら、そりゃあ つまらないわ。

賭博の客は医者や会社経営者など高額所得者が多いそうで、まあプロスポーツ選手や芸能人も若手で高収入なので客にはなりやすというわけだ。本気になって叩けば、この世界からはもっと出てきそうな勢いです。

著者は、最後の項で非合法じゃない、合法的なブックメーカーの設立を提言してます。興味深いのは、サッカーくじにあるような、ただ単に勝ち負けを的中させる単純なものじゃなくて、より魅力的な対象。要は、野球賭博でしているようなハンデやオッズの調整も必要と説いております。

天下りの役所仕事でつくるルールなど、魅力あるわけない。確かにそうです。財源がなくて、消費税に代表されるような税収をあげるだけなら誰だってできる。合法的なギャンブル、カジノがあれば財源も増えるし、非合法な金の流出も防げる。

まあそれでも芸能やスポーツが多額の金が動いて、名声もあるのですから、なかなかそういった裏の世界を断ち切るのは難しいだろうな。そうなると社会としては、仕組みをつくるしかない方法はないのでしょう。ただ単に賭博の選手を解雇して終わりじゃ、解決にはならないはず。

今回摘発された選手は、契約解除で解雇処分。考えてみれば20代の青年 本来ならば前途洋々な若者たち。人を傷つけたり、ましてや殺めたわけでもなく、ルール違反はしたものの、解雇とはいえ、実質的には球界からの追放処分。 あまりに厳しすぎないか?

子どものころから野球漬けじゃなければ、今はプロ野球には行けないよ。日本で他の競技の世界レベルのアスリートだって、その競技のことしか知らない。テレビのインタビューなんて見てると、その語彙の少なさ…。突出した競技能力を得るために、全てを注ぎ込んだ結果、おそらく一般常識、知識は、小学校高学年程度しかないように見えます。

一般人だって、世間の常識や社会のルールは会社で教えられることも多いです。彼らは、いきなり億の金が入ってきて、ちやほやされれば 指導もなければ、影響そりゃあ 過ちをおかしてしまう奴らもでてくるでしょ。

批判やスケープゴートだけで終わらせるんじゃなくて、期限を設けて出場停止にし、再度野球界が受け入れるだけの寛容さってないものなのかね。これは野球界だけじゃなくて、芸能でもさらに一般社会でも一度でも失敗したり、過ちをしてしまえば それで終了かい?!

今の日本がどんどん小さくなっているのは、寛容さが全くない、こんな社会の空気なんだろうな。冒険もできず、失敗はもちろんできない。1億 総役人の事なかれ体質。これが閉塞感というわけか。なんか本の内容から最後は離れてしまいました。

では またです。