「格差社会」や「下流老人」といった言葉を耳にするたびに、この先の日本に希望を持てるのか、不安な気持ちになります。私自身も50歳代という年齢に差し掛かり、あと何年働けるのかというのは、まさに切実な問題です。能力面、健康面、そして制度面──さまざまな要素が絡み合っています。
最近の流れとしては、定年の延長が義務化され、65歳までの雇用が一般的になりつつあります。さらに、年金制度の持続性を考えると、将来的には定年制度そのものが廃止される可能性も否定できません。
ただし、今の政権与党は大企業寄りの政策を進めている印象があり、企業側が制度を逆手に取り、年齢を理由に社員を追い出すような事例も懸念されます。それでも、60歳で一律に制度的に退職を迫られるよりは、働き続けられる選択肢があることに期待したいところです。
先日の報道では、非正規雇用の割合が40%に達したとのことでした。まずは、安定した生活を送れる正社員を増やすことが急務ではないでしょうか。格差社会の是正、少子化の歯止め、非婚化の解消──いずれも安定した雇用がなければ実現は難しいと感じます。
女性の社会進出を支援する制度も重要ですが、同時に男性の雇用の不安定化が進んでいる現状も見過ごせません。率直に言えば、無職の女性が結婚することは可能でも、無職の男性が結婚するのは、いくら社会が開かれてきたとはいえ、依然として厳しいのが現実です。
これからの時代、定年延長や定年廃止が進む中で、私たち中高年が生き抜くためには、健康の維持、能力の向上、そしてスキルアップに努めることが欠かせません。
また、若者の政治参加が極端に少ない現状を見ていると、私は必ず選挙に行こうと心に決めています。中高年や高齢者の生活を支える政策を掲げる政党に投票することが、自分たちの将来を守る一歩になると信じています。
それにしても、なぜ若者たちは、これだけ将来が不透明な時代にあっても選挙に行かないのでしょうか。不利な法案が次々と通る一方で、デモやハロウィンには積極的に参加する姿を見ると、少し複雑な気持ちになります。将来的に徴兵制が導入されるような事態になれば、最前線に立たされるのは若者たち自身なのに──。
さて、年金制度も先行きが不透明な21世紀の日本において、資産を持たない私のような労働者にとっては、たとえ定年再雇用で賃金が減額されたとしても、仕事があり、収入があるだけでありがたいと感じます。降格されようが、異動になろうが、中高年にとっては「我慢」の一言に尽きます。まずは「生き続けること」が何よりも大切です。
最近教えていただいたのですが、60歳以降に給与が減額された場合に利用できる給付金制度があるそうです。こうした制度は、生活を支えるためにも積極的に活用していきたいものです。
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高年齢雇用継続給付とは…
原則として、60歳以降の賃金が60歳時点に比べて75%未満に低下した状態で働き続ける場合に支給される制度です。詳細は以下の厚生労働省のページをご参照ください。
https://www.hellowork.go.jp/insurance/insurance_continue.html