日刊スポーツ 10月23日(金)9時55分配信
くい打ち工事のデータを改ざんした子会社「旭化成建材」(東京)が
過去約10年間にくい打ちを請け負った件数が
3040件あると国土交通省に報告し、
同省で記者会見した。都筑区のマンションのくい打ち工事で
報告書を改ざんした「現場代理人」が関わったのは41件で、
うち23件は愛知県内の工事だった。
旭化成建材幹部は会見で「(現場代理人は)ルーズな印象の人物」と話した。
なんだ このニュースは・・・
一人の労働者の私として思うのは、会社もメディアも現場代理人に
責任の全てを向けている点がコワいです。
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO76056900T20C14A8000077/
まあ責任は、施工先の2次下請けの作業だから当然責任はあるし
その工事の元請けゼネコンも、工事全般の管理責任はあります。
顧客への説明責任というのは、不動産会社に委ねられると考えます。
それにしても、この件に関わっている担当者は、ホント大変でしょ。
メディアは住民に対して同情的なコメントがほとんどですが
今すぐ危険が目の前に切迫しているわけでもなく、大手会社の物件だけに
手厚い保証は確実なはず。一労働者で勤め人の私は、むしろ
この件に関わっている方々の心労が、他人ごとではありません。
ここで気づくのが一次下請けの会社
メディアでは不思議に触れられていません。
大手企業のグループだからメディアに守られているかは知りませんが
ともかく全く出てこない。この工事は500万円以上の金額と思いますので
当然 なんらかの建設業許可証持っているはずです。
一次下請けから二次下請けに発注しているのですから
利益はそこに存在しております。利益が発生すれば責任もそこにはあります。
ここらあたりが多重構造の建築業界の理不尽さを感じます。
建築業界の仕組みは、なかなか理解できない部分が多いので
2chのスレッドなどで確認するのが一番わかりやすいです。
【傾いたマンション】旭化成建材の作業員、
絶対に延ばせない無茶な工期でブラック労働をさせられていた
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news/1445436392/
問題なのは作業に従事している現場代理人や作業員ではなく
もっと別なところに根深いことがあると思います。
何にもしないで、利益だけ持っていている構造的な欠陥があるってこと。
その分現場は大変ですよね。そういえば原発の作業員でも同じような構図が
あったし、派遣社員でマージンだけ持っていく人材会社もそうだな。
これでは腕の良い職人、マイスターは育つわけがないか ? では またです。