マンション傾斜 くいの底を固めるセメント量も改竄
産経新聞 10月17日(土)0時12分配信
施工不良で傾いている問題で、マンションの基礎工事で
くいの底を固めるためのコンクリート原料のセメント量
のデータも改(かい)竄(ざん)されていたことが16日、分かった。
3棟の計45本で行われ、うち傾いているマンションのものは4本。
地盤の強度データが改竄された分と合わせ計70本分となり、
うち13本で両方の改竄があった。
くい打ち施工した旭化成建材の親会社である旭化成が明らかにした。
虚偽データ使用「覚えてない」 内部調査に現場管理者 【共同通信】
横浜市のマンション傾斜問題で、
くいを打つ基礎工事を実施した旭化成の子会社「旭化成建材」(東京)で
くい打ち工事のデータ確認を担当した現場管理者の男性が、
旭化成の内部調査に、虚偽データを使ったことを「覚えていない」と
話したことが16日、旭化成への取材で分かった。
マンションのくい打ち工事は
2005年12月から06年2月に実施されたため
男性の記憶が薄らいだ可能性もあり、
旭化成は問題が公になった今月14日に設置した調査委員会で、
くいの工事に関わった他の社員らから話を聞くなど実態把握を進める。
男性は外部から旭化成建材に出向、現在も。くい打ち工事を担当している。
最近 大手の企業の不祥事や問題が多いです。VWやシャープもそうですし
とにかくわるい話は、メディアやネットであっという間に拡散しますので
勤めに人の皆様も職人さんも、日々のお仕事でも十分注意いたしましょう。
大手企業の看板と信用で成り立っている産業界も、
実際に現場で汗している人は、職人さんや孫請けの小さな会社が多いのです。
鬼の首をとったかのように報道している大手メディアだって
番組の制作は似たような構図で、コンテンツの質は低いでしょ。ひな壇芸人ばかり。
当然求められているのは、コストダウンの占める割合が多いですから
しわ寄せは現場にくるわけです。トップダウンなので上には逆らえない。
極論 上には何も言えない風通しの悪い組織、構造が根底にあります。
都合の悪いことほど上申しなければならないのに、上は受け入れない構図。
一旦スタートした業務にミスが生じても、なかなか後戻りはできない。
工期や納期は、契約事項ではもっとも重要なことの一つです。
先ずは、この契約を履行するために、隠ぺいされる事項も多いかと思います。
簡単な例で言えば、時間厳守のためスピード違反をしてしまうことは多々あります。
それでも違反が見つからなければ、なんのお咎めもなし。
プロセスはどうあれ、納期での契約不履行の場合の企業の信用は失墜。
ばれなきゃすべて良し、安全や安心よりも優先されるのが実情。
ミスや失敗は、報告されず隠蔽されていく体質のモノなので、
風通しのよい企業風土が必要で、求められます。
報連相すらできないと上は嘆きますが、相談しても何の役に立たないし
自分が不利になるので、下は相談しないだけ。どこの会社や役所も同じです
ビジネス本に書いてあることを、そのまま実践したら大変なことになる!
本質は上に問題があることを忘れています。さらにそれを防ぐために
管理という名で監視を強化しているのが、人事管理と錯覚しています。
ほとんどの日本の社会は縦社会なので、パワハラ満開が日常化。
下は鬱と不満だらけなのです。企業の不祥事の大部分は、内部告発 !
不祥事や問題が噴出する会社は、長年の企業風土に問題あります。
一方で、法令やルールばかり厳しくしても一向に問題は解決しません。
厳しさを増す企業間の競争、コストカットは至上命令
その中でルールを厳守し、法令順守をすることは至難の業。アベノミクスは
さらに新たなルールづけを、国民に課せ続けることを選択しています。
少し前に大騒ぎした耐震偽装問題、東日本大震災で支障があった建物はあった?
それでも、とかく日本は偽装には厳しいです。整形やヅラでさえ指摘が厳しい。
偽装などしない、真摯な仕事ぶりが当然一番。嘘をついたことが無い人は
この世に存在しないように、嘘や偽装が必要な時は当然あります。
最後の最後は個人の倫理観に委ねるしかないのでしょう。
嘘や偽装は墓場まで持っていくしかないか。 では またです。