秋田県教育委員会の高校野球強化プロジェクト委員会は28日、本年度2回目の会合を秋田市のルポールみずほで開催し、最終年度となった本年度までの5年間の事業を総括しました。
アドバイザーや委員からは、
「指導者の意識が上がった」
「アドバイザーの訪問指導で技術レベルがアップした」
など、一定の成果を評価する声が多く、来年度以降の継続を求める意見も目立ちました。
このプロジェクトは、秋田県勢が夏の甲子園で2010年度までに13連敗したことを受け、2011年度に発足。甲子園優勝校や社会人野球の元監督らによる訪問指導、県外強豪校との強化練習試合、中学生対象の硬式野球練習会などを実施してきました。県は5年間で約3,500万円(初年度は995万円)を予算計上しています。
(※秋田魁新報社ホームページより)
■ 成果と今後の展望
5年で全国大会ベスト4を目標に掲げていたこのプロジェクト。今夏の甲子園で秋田商業がベスト8に進出したことを考えれば、一定の成果は出たといえるでしょう。もちろん、取り組みの過程も大切ですが、やはり結果がすべてという現実もあります。
高校生の部活動に税金を使うことに対して「無駄だ」という声もあるかもしれません。しかし、5年で3,500万円という予算でここまでの成果を出したことを考えると、むしろ費用対効果は高いと感じます。無駄な事業に億単位の予算が投じられることを思えば、よほど意義のある投資です。
■ プロジェクト継続の必要性
せっかく成果が出始めたこのプロジェクトを、ここで終了させてしまうのはあまりにも惜しい。継続するか、新たな形で再スタートさせるか、いずれにしても次のステップが必要です。
「ベスト4」という目標設定が中途半端だったのかもしれません。落合博満選手が語っていたように、「3割を目指す打者は3割に届かない。4割を目指してこそ3割に届く」。これは実社会にも通じる話です。
■ 次なる目標は「全国制覇」
次のプロジェクトでは、ぜひ「全国制覇」を目標に掲げてほしい。13連敗から始まったプロジェクトでは掲げられなかった目標ですが、今ならその大義があります。
予算も現状の倍は必要です。中学生からの育成、県外強豪校との練習試合、遠征費の補助など、これまで予算不足で実現できなかった施策に取り組んでほしいと思います。
「3年で全国制覇、5年で春夏連覇」——このくらいの高い目標で臨んでこそ、真の強化につながるはずです。
■ 白河越えの夢を秋田から
今夏は、神宮大会優勝の仙台育英が夏の甲子園で準優勝。青森の光星学院も準優勝止まり。いずれも東北以外の選手を多く擁するチームです。
だからこそ、地元選手主体の秋田県勢が「白河越え」を果たし、優勝旗を持ち帰ってほしい。そんな夢を、これからも応援していきたいと思います。
では、また。

