
2015年7月20日(月)、秋田大会はベスト8の対戦が行われ、
秋田南・能代松陽・秋田商業・秋田工業の4校が勝ち上がり、翌21日の準決勝で対戦することになりました。
■準決勝組み合わせ(こまちスタジアム)
第1試合:秋田南 vs 能代松陽
第2試合:秋田商業 vs 秋田工業
【こまちスタジアム】
明桜 3-4 秋田工業
西目 1-3 秋田商業
【八橋球場】
秋田修英 2-5 秋田南
能代松陽 10-3 大曲農業
私が応援しているのは、能代市のチーム・能代松陽。
準決勝に残った唯一の秋田市以外のチームです。
秋田市勢が3校を占める中、地方校として挑戦する構図は、昔からの秋田大会の縮図でもあります。
近年では角館の初出場や本荘・能代商業の甲子園出場もありましたが、
4強の座は秋田市勢が占める年が多く、地方校にとっては厳しい戦いが続いています。
AABさんのネット中継で、秋田商業・秋田南・秋田工業の試合はPCで確認できましたが、
一番気になる能代松陽の試合は未確認。
能代松陽から見れば、秋田南・秋田商業のエース投手から連打するのは至難の業です。
今大会の能代松陽は、すべて継投策で乗り切っており、サヨナラ勝ちが2度。
今日の試合もコールド勝ちとはいえ、7回まで3−3の接戦でした。
本来、投打に力があるチームであれば、
主戦が先発から完投し、打線は先制・中押し・ダメ押しで逃げ切る展開が理想。
しかし能代松陽は、大量得点が難しいため、ロースコアの展開で
7回〜9回の後半勝負まで投手が耐えてつなぎ、
相手投手が疲れた頃に一気に畳みかける──これが勝ちパターンです。
序盤のノーシード校との試合でもこの展開でした。
準決勝の秋田南戦、そして決勝戦でも同様の展開に持ち込めれば、勝機は見えてきます。
強力打線でもなく、140キロ超の本格派投手が完投するわけでもない。
いわば“弱者の戦略”に徹するしかありません。
3戦のスコアを振り返っても、同点または2点差以内で
先発→中継ぎ→主戦投手へとつなぐ継投策が鍵となります。
格上の相手でも、耐えていけば必ずチャンスは訪れる。
試合の後半、能代松陽の主戦が元気な状態で登板できる状況で、
疲労した相手投手をしぶとく打ち込む──そんなイメージです。
2011年の夏の甲子園では、継投はなかったものの、
ロースコアで強豪校の好投手を攻略しています。
今回も同じ“挑戦者”の立ち位置。
後半勝負となれば、21日準決勝、そして23日木曜の決勝も、体に良くない試合が続きそうです。
それでも──
2011年以来の能代松陽の甲子園出場を、心から期待しています。
では、また。