【第6日/第4試合(甲子園球場)】
角館(秋田) 100 000 000|1
八頭(鳥取) 001 013 01X|6
【投手】角館:相馬→伊藤/八頭:鎌谷
8月16日、お盆休みの最中。
秋田県代表・角館高校は、残念ながら甲子園初戦敗退となりました。
雨の中での試合、選手・応援団の皆さん、本当にお疲れさまでした。
初めての甲子園、できれば晴天の下でプレーさせてあげたかった——
そんな思いを抱きながら、私は所用で坂出市へ。
出発時には1-0とリードしていたものの、高松の自宅に戻った頃には1-5。
7回からテレビ観戦しましたが、角館は11安打を放ちながらも、好機であと一本が出ず。
一方の八頭高校は、ノーアウトの走者を確実に送り、タイムリーで得点を重ねる堅実な野球。
やはり、初出場校が甲子園で勝つことは簡単ではありません。
今夏の甲子園を何試合か観て感じたのは、
秋田県代表と全国レベルのチームとの間にある「打撃力」「打球の速さ」の差。
ただ、今日の角館も随所に見せ場はあり、敗戦の中にも次代への課題と希望が見えました。
これで秋田県代表は2年連続の初戦敗退。
しかも2年連続で、東北勢で唯一の初戦敗退県となってしまいました。
その前には13年連続の初戦敗退もあり、全国との格差は依然として埋まっていないのが現実です。
思い出されるのは、かつて掲げられたプロジェクト——
「甲子園で活躍できるチームの育成、5年間でベスト4入り」を目標に掲げた取り組み。
2011年:2勝ベスト16、2012年:1勝ベスト16、
2013年・2014年:ともに初戦敗退。
目標年度である2015年を前に、なかなか厳しい結果が続いています。
私見ながら、甲子園で上位進出するには、春夏連続出場や夏の2連覇といった「経験値」が不可欠。
今夏の角館も、昨夏や春の選抜に出場していれば、今日の結果は違ったかもしれません。
投打のバランスが取れた好チームだっただけに、なおさら悔やまれます。
古い話ですが、1969年の三沢高校の準優勝も、夏・春・夏の3季連続出場の末の結果。
秋田県のチームが甲子園で上位を狙うには、県大会で連覇できるだけの地力が必要です。
今夏で言えば、福島の聖光学院のような存在が理想でしょう。
ただ、私学が少ない秋田県。
明桜高校の再覚醒か、公立校での指定強化校づくりか。
少子化が進む中で、全国レベルのチームを育てるには、相応の取り組みが求められます。
秋田県の新チームには、来夏といわず、春の選抜出場を目指してほしい。
もう、秋の大会が待ち遠しくなってきました。
では今回はこのへんで。ではまたです。