高校や大学を卒業した後に、正社員として若者を年間で
20万人増やすことを柱とした
雇用対策に関する原案を 自民党雇用問題調査会がまとめた。
また、早期離職者を減らすために、
原案ではパワハラなど違法で劣悪な労働を強いて
退職を迫る「ブラック企業」の社名を
公表する案が盛り込まれたことが報じられた。
(アメーバーニュースより)
ブラック企業の対策について、自民党が社名公表などを検討しているそうで。
今まであれば、共産党や社民党が出してきそうな案件ですが、なぜか今回は
経団連に支えられている与党側からです。それだけ深刻なのか、それとも若年層の
票の取り込みかは不明ですが、とりあえずブラック企業撲滅の千載一遇のチャンス!
ただし社名を公表するだけではダメ、やはりなんらかの会社と経営陣への処罰がないと
機能しないでしょう。例えば 重い罰則金や営業停止処分などが必要と考えます。
もちろんブラック会社の認定のガイドラインは必要でして、どこまでが違法行為に
なるかの法整備がひつようとなります。情報・申告についても匿名での申告も受付可、
監督署の強制捜査の上、現行犯行為の摘発も視野にいれなければいけません。
そのくらい徹底してやらないと、過労死・うつ病・自殺まで追い込まれた、
多くの方の犠牲を、無駄にしてはならないのです。
また、ブラック企業の興隆は労働基準法など労働者側を守る為の法令が
ほとんど形骸化している現状もあり、要因としては、監督署の権限が、ほとんど
不足していることもあるかと思います。このあたり見直しも必要と考えます。
上記の2点の条件が揃えば、時代や現実にあっていない労働基準法の見直しも
あってもいいし、必要かなとも思います。
いったいこの国の民間企業の従業員で9時~5時のみで仕事が完了する社員が
いったいいるのでしょうか ?
時間通りの管理可能な製造部門以外のサービス・営業部門などは、
裁量労働制などへの移行も自然な流れと思います。
ブラック会社の特徴は、不当及び突然の解雇 やっぱりこれが一番困ります。
次に、従業員への無理無謀な責任の押し付け、売上不足・業務上の失敗を
自腹というかたちで責任転嫁させていること。これもけっこうあります。
当然のことながら、時間外労働及び休日などの残業の支払いはなし。
タイムカードは終業時間で、打刻か、または手書きでの申告制となる為、
残業代の請求が存在しませんから、支払いもないわけです。
上場企業で組合ありの場合は、さすがに解雇権の行使は少ないと思いますが、
中小企業の場合は、株式の上場なく、組合もなし 経営陣が株主であり
監督者となる為、ほぼ好き放題で会社を運営しています。
ゆえに、余程の人徳者がトップでない限り、ほぼブラック化しているはずです。
この法案が実施され運用されると、おそらく固定費の部分の人件費は、
ブラック化している企業は負担増になり、おそらく収益は悪化し、倒産も増えるでしょう。
最終的には、ブラック撲滅は市場からの撤退であり、ホワイトな代替えの会社が
引き継げば、まったく問題ありません。
苦労して就職や転職して、そこがブラック会社であったなら・・・・・。
ブラック会社として公表されたところは、ハローワークも学校の就職課も、
さらに民間の求職情報も求人を受け付けない !
そのくらいやらないと、日本の諸悪の根源 ブラック会社はなくなりません。
まあ、ひところ 様々な要因からか、
皆 勤め人・サラリーマンを目指したわけですが、やはり個々の能力が全てな
職人・自営業をはじめとする 起業する方へのフォローも必要なわけでして、
これからの産業人は、個人としてのスキルアップも必須ですかね。
さて、とにもかくにも、勤め人の生活において 老若男女全てに ブラック企業は
百害あって一利なし。市場からの撤退及び統廃合・吸収合併含めて 早期の退場を!
正にこの世に存在しては いけない会社っていうのは 従業員・その家族・消費者の
生き血を吸って いまだにのさばっております。
一刻も早い法案の実施をお願いいたします。
では 今回はこのへんで ではまたです。
さて、本日の選曲は、労働者階級を唄うロックシンガー スプリングスティーンのナンバーより
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