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秋田県勢の甲子園13連敗を振り返る──大敗が糧となった成長の記録

さて、今回は表題の件「秋田県勢の甲子園連敗記録」の第3回目となります。今回で締めくくりといたします。

上位進出、さらには全国制覇という目標を掲げるためには、一昨年まで続いていた「13連敗」という現実を、改めて確認しておく必要があると思います。

以下がその記録です。

平成10年(第80回)金足農業(3回目)● 2-7 明徳義塾  
平成11年(第81回)秋田高校(18回目)● 0-4 樟南  
平成12年(第82回)秋田商業(12回目)● 1-8 育英  
平成13年(第83回)金足農業(4回目)● 4-8 如水館  
平成14年(第84回)秋田商業(13回目)● 1-17 尽誠学園  
平成15年(第85回)秋田高校(19回目)● 2-3 天理  
平成16年(第86回)秋田商業(14回目)● 8-11 済美  
平成17年(第87回)秋田商業(15回目)● 6-8 遊学館  
平成18年(第88回)本荘高校(3回目)● 5-7 天理  
平成19年(第89回)金足農業(5回目)● 1-2 大垣日大  
平成20年(第90回)本荘高校(4回目)● 3-4 鳴門工  
平成21年(第91回)明桜高校(8回目)● 2-3 日本航空石川  
平成22年(第92回)能代商業(2回目)● 0-15 鹿児島実業

特に印象的な大敗となったのは、以下の2試合です。

第84回選手権(2002年)  
尽誠学園 1 0 3 1 5 0 2 2 3=17  
秋田商業 0 0 0 0 0 1 0 0 0=1

第92回選手権(2010年)  
鹿児島実業 1 4 2 1 0 5 0 0 2=15  
能代商業  0 0 0 0 0 0 0 0 0=0

秋田商業はこの試合の後、打撃力強化に力を注ぎ、後に選抜大会でベスト8入り。夏の甲子園では済美高校との打撃戦を繰り広げるまでに成長しました。

能代商業もこの大敗を糧に、鹿児島実業のレベルを目標に掲げ、翌年から2年連続で夏の甲子園に出場。2勝を挙げる快進撃を見せました。

中途半端なスコアでの善戦よりも、時には大敗がチームの成長につながることもあるのだと、改めて感じさせられます。

高校野球のレベルは、ボーイズリーグやシニアリーグなど中学硬式野球の隆盛、そして全国への人材輩出による野球留学の影響もあり、年々高くなっているのが現実です。

そんな中で甲子園に出場する秋田県代表の選手たちは、全国とのレベル差を肌で感じることになるでしょう。この差を埋めることは、簡単なことではありません。

それでも、現状のレベルをしっかり認識したうえで、高い目標意識を持って出場してほしいと思っています。次の年につながるような経験を積むことができれば、それだけでも十分な成果です。

今夏も秋田県代表校の甲子園での活躍を心から期待しています。

それはそうと、7月12日から始まる秋田県大会も、いよいよ楽しみになってきました。

それでは今回はこのへんで。ではまたです。