「55歳からのハローライフ」を読んでいます。
最近のテーマーは「老いらくの恋」
今回はトラックドライバーのハナシですが、サブタイトルが切ない!
村上さんの作品には、いつも、時代が写っていて 好きです。
55歳からのそれぞれの再出発を描いておりますが、
今の絶望的な日本の現状が垣間見える中での個々の暮らし。
過去読んだ作品を思い出すと、村上さんの作品の男は
基本「自立している人」を描いていました。
自立しているということは、自己の力と能力のみで
切り拓いていくこと。当然「肉食系」です。
先ずは会社員・公務員のような組織に依存している男はダメ
コツコツ努力している農耕民族型の男はもっとダメ
わたしを含めた、当時の日本人の大部分はこの型です。
過去の視線ではプロスポーツ選手・ミュージシャン・芸術家
~裏社会で生きる方まで、才能や、生死をかけた仕事をしている
男を良しとしていたような、村上さんの言葉では「狩猟民族型」の男性。
日本人の男性=農耕民族型 欧州人=狩猟民族型 ゆえに
日本人 << 欧州人 バブル期の作品ではこんな構図でした。
バブル崩壊から20年、平成24年の日本の中で
組織に依存できる日本人は、公務員と一部の民間大企業の社員のみ!
残りは、明日をも知れない 多くの人々。
いつのまにか「狩猟民族」と化してしまいました。
ただし、才能・能力もなく資産も無しか、目減りですから
いわば 草食系狩猟民族ですが・・・
今の現状を村上さんの眼には、どう映る ?
そんなことも、この作品から感じられればいいです。
今後の展開が興味深いです。
では 今回はこのへんで、 ではまたです。